【F1】オーストラリアGP FP2:ハミルトン首位堅持。0.5秒差でベッテル
オーストラリアGPフリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。








3月24日金曜日13時(日本時間14時)に行われたオーストラリアGPフリー走行2回目(FP2)で、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。
FP2は、午前中よりも気温が上昇し、曇りながら気温24度、路面温度31度のドライコンディションの中で行われた。
まずコースインしたのは、スーパーソフトタイヤを装着したハースのロマン・グロージャンだった。マクラーレンのストフェル・バンドーンもそれに続いてコースインするが、チームメイトのフェルナンド・アロンソは、ピットで作業を行なっていたため、出遅れることとなった。
セッション開始20分後、ハミルトンがソフトタイヤで1分25秒283を記録した。その後、フェラーリのキミ・ライコネンがスーパーソフトタイヤで、1分25秒087のトップタイムを更新した。
さらにハミルトンは1分25秒096をマークし、スーパーソフトタイヤのライコネンから0.06秒差につけた。
その後、ライコネンのチームメイトであるセバスチャン・ベッテルが、スーパーソフトタイヤで1分24秒926を記録。セッション序盤はフェラーリがワン・ツーを占めた。
セッション開始から24分後、最終コーナーでジョリオン・パーマー(ルノー)がクラッシュ。最終コーナー中ほどでスピンを喫したパーマーは、アウト側のタイヤバリアへリヤから衝突した。その勢いのまま、フロント側も損傷を受け、フロントウイングが半分が脱落してしまった。タイヤバリアに弾かれたパーマーのマシンはコース中央付近に停車してしまったため、赤旗。セッションはここで一時中断となった。
マシンと破片を取り除き、セッション再開。赤旗解除から5分後、ウイリアムズのフェリペ・マッサがターン9でマシントラブルを感知し、コース横にストップしてしまう。マッサのトラブルの原因は不明だが、怪訝そうな表情でガレージに戻った。
セッション開始50分後、メルセデスとフェラーリはウルトラソフトタイヤを装着し、アタックを開始した。ベッテルが1分24秒167を記録した後、ハミルトンがそれを0.5秒上回り1分23秒620をマーク。ボッタスは、ベッテルの0.009秒差で3番手につけた。
セッション残り40分というところで、レッドブル勢もウルトラソフトタイヤを装着。ダニエル・リカルドが1分24秒650、マックス・フェルスタッペンが1分25秒013で5-6位につけた。
アロンソはセッション残り30分というところで1分26秒000を記録。12番手につけた。トップとの差は大きいとはいえ、ここまではトラブルもなく、順調に推移している。
セッション終盤は、多くのマシンがロングランに取り組み、タイヤの評価などを行った。
セッション残り10分で、ピットレーンの入り口のポラードが最終コーナーに飛散。ベッテルらは無線でそれを訴えた。このため一時イエローフラッグが出されたが、回収されることはなかった。
またセッション残り5分という時点で、ザウバーのマーカス・エリクソンがターン6でスピンを喫し、アウト側のグラベルへ放り出された。マシンが撤去されるまで、バーチャルセーフティカーが宣言された。
結局、FP2もハミルトンがFP1引き続きトップタイムを記録。2番手にはベッテルがつけた。そのベッテルに僅差の3番手でボッタス、4番手はライコネンと、メルセデスとフェラーリがトップ4を占める。5番手6番手にリカルドとフェルスタッペンがつけ、トロロッソのカルロス・サインツjr.は、フェルスタッペンの0.071秒差で7番手。8番手にはブレーキの不調で時折コースオフしていたグロージャンがつけた。その0.042秒差で9番手のルノーのニコ・ヒュルケンベルグ、10番手はダニール・クビアト(トロロッソ)である。
多くのマシンがクラッシュやマシントラブルで脱落していく中、アロンソは19周、バンドーンは33周を走破。信頼性の問題は解決しつつあるように見える。
2017年F1オーストラリアGPのフリー走行3回目は、明日11時(日本時間12時)より行われる。
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F1 2017 オーストラリアGP フリー走行2回目結果
Cla | # | ドライバー | Chassis | エンジン | Laps | 時間 | ギャップ | インターバル | km/h |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ![]() | Mercedes | Mercedes | 34 | 1'23.620 | 228.304 | ||
2 | 5 | ![]() | Ferrari | Ferrari | 35 | 1'24.167 | 0.547 | 0.547 | 226.820 |
3 | 77 | ![]() | Mercedes | Mercedes | 34 | 1'24.176 | 0.556 | 0.009 | 226.796 |
4 | 7 | ![]() | Ferrari | Ferrari | 30 | 1'24.525 | 0.905 | 0.349 | 225.859 |
5 | 3 | ![]() | Red Bull | TAG | 27 | 1'24.650 | 1.030 | 0.125 | 225.526 |
6 | 33 | ![]() | Red Bull | TAG | 8 | 1'25.013 | 1.393 | 0.363 | 224.563 |
7 | 55 | ![]() | Toro Rosso | Renault | 34 | 1'25.084 | 1.464 | 0.071 | 224.375 |
8 | 8 | ![]() | Haas | Ferrari | 29 | 1'25.436 | 1.816 | 0.352 | 223.451 |
9 | 27 | ![]() | Renault | Renault | 36 | 1'25.478 | 1.858 | 0.042 | 223.341 |
10 | 26 | ![]() | Toro Rosso | Renault | 39 | 1'25.493 | 1.873 | 0.015 | 223.302 |
11 | 11 | ![]() | Force India | Mercedes | 35 | 1'25.591 | 1.971 | 0.098 | 223.046 |
12 | 14 | ![]() | McLaren | Honda | 19 | 1'26.000 | 2.380 | 0.409 | 221.986 |
13 | 31 | ![]() | Force India | Mercedes | 37 | 1'26.145 | 2.525 | 0.145 | 221.612 |
14 | 19 | ![]() | Williams | Mercedes | 6 | 1'26.331 | 2.711 | 0.186 | 221.134 |
15 | 9 | ![]() | Sauber | Ferrari | 29 | 1'26.498 | 2.878 | 0.167 | 220.707 |
16 | 18 | ![]() | Williams | Mercedes | 27 | 1'26.525 | 2.905 | 0.027 | 220.639 |
17 | 2 | ![]() | McLaren | Honda | 33 | 1'26.608 | 2.988 | 0.083 | 220.427 |
18 | 94 | ![]() | Sauber | Ferrari | 30 | 1'26.919 | 3.299 | 0.311 | 219.638 |
19 | 20 | ![]() | Haas | Ferrari | 8 | 1'27.279 | 3.659 | 0.360 | 218.733 |
20 | 30 | ![]() | Renault | Renault | 4 | 1'27.549 | 3.929 | 0.270 | 218.058 |
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | オーストラリアGP |
サブイベント | Friday practice 2 |
ロケーション | アルバートパーク・サーキット |
ドライバー | ルイス ハミルトン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Scott Mitchell |