【F1】クビアト、ストロール妨害でペナルティ。出場停止の危機近づく
クビアトは、ハンガリーGPの予選でストロールのアタックを妨害したとして、グリッド降格ペナルティを受けた。







トロロッソのダニール・クビアトは、予選中にランス・ストロール(ウイリアムズ)を妨害したと判断され、3グリッド降格ペナルティと、ペナルティポイントを加算された。
クビアトは、チームからストロールがアタック中であるという情報を受け取るのが遅すぎて、彼が気づいた時には芝生に乗り上げていたと話した。
ストロールはターン11でクビアトに追いつき、その後クビアトを迂回せざるを得なかったという。彼はチームに対し、「ブロックされた」と無線で話していた。
トロロッソがクビアトに「ミラーでストロールを見るように」と無線で伝えていたことはテレビでも放送されたが、彼は「おいおい。(知らせるのが)遅すぎるよ」と返していた。
しかしスチュワードは、クビアトは芝生に乗り上げてしまったものの、レーシングライン上でスピードを落とせば、ほかのドライバーを妨げないようにすることは十分に可能だったと判断した。そして、予選13番手だったクビアトに対し、3グリッド降格ペナルティを言い渡した。
またクビアトにはペナルティポイントも追加され、トータルで10ポイントとなった。あと2ポイント加算されると、クビアトは1レースの出場停止となる。
クビアトは、スチュワードは自分を”見せしめにする”ことを好んでいるのだと話した。
「彼らの決定を受け入れなければならない」
「残念ながら、僕とチームの間では誤った情報が伝わった。チームは僕に、誰も近づいてきていないと伝えたんだ」
「でも不運なことに、こういうことが起きてしまった。僕はマシンのバイブレーションを感じていたので、ゆっくりとマシンを戻すように言われた。僕たちのスピードは全然違ったし、僕が彼を見た時には、僕はもう芝生の上だった。それでも彼らには十分じゃなかった」
「彼らは僕を見せしめにするのが好きなんだと思う」
今回の一連のペナルティを受けて、自分がスチュワードからターゲットにされていると感じているのかと尋ねると、クビアトは「僕は何も気にしていない」と答えた。
また、今回のペナルティや自分に注意を向けられたことについて、F1のレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングと話をすることは”全くもって無意味”だと語った。
そのスチュワードは、声明で次のように述べた。
「我々スチュワードは、ビデオやドライバーの無線やりとり、タイミングデータ、テレメトリーや、マシンの位置を示すデータエビデンスを審査し、ダニール・クビアトとランス・ストロール、それぞれのチーム代表から話を聞いた」
「クビアトは序盤にスピンを喫してタイヤにダメージを負ったため、非常にゆっくりと走っていた。しかし我々は、タイミングはとても遅かったが、アタック中のストロールが近づいてきているという警告をチームから受けていたと認識した」
「さらに、クビアトはストロールを確認した後すぐに右側に避けた。しかしそのことは、今回の事態を軽減できる要素ではない」
「ほかのドライバーがアタックしていたQ1終盤に、クビアトはとてもゆっくりとレーシングライン上を走っていた。そしてこれが不必要な妨害に繋がったのだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | ハンガリーGP |
ロケーション | ハンガロリンク |
ドライバー | ダニール クビアト |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Lawrence Barretto |