【F1】グロージャン「タイトル争いはペナルティをも左右する」と示唆
グロージャンは、ハミルトンが”タイトル争いの最中だから”ペナルティを科されなかった可能性があると考えている。






ハースのロマン・グロージャンは、メルセデスのルイス・ハミルトンが予選中に自身を妨害したにもかかわらずペナルティを受けなかったのは、彼がタイトル争いをしていることもひとつの理由ではないかと考えている。
グロージャンは、イギリスGPの予選Q3でハミルトンにブロックされたと主張し、ハミルトンは予選後にスチュワードによる審議を受けていた。
スチュワードは、グロージャンが”ハミルトンの存在による影響を受ける可能性があったかもしれない”と認めたが、彼は”影響を受けていない”と結論付け、予選結果をそのまま適用するとした。
「”ドライバーは妨害されていない”という言葉を見て驚いたよ」とグロージャンは話した。
「ひとつのコーナーで0.35~0.4秒失っても妨害されてないと言うのなら、とても驚くよ」
「複雑な状況の予選だったけど、スペースは空いていたし、ルールはとても明確だ。もちろんタイトル争いをしているのはわかっているけど、僕たちも彼らと同じくらいハードに戦っているんだ。今日は妨害を受けたんだ」
「どう考えているかって? おそらく、もし他のドライバーが(ハミルトンと)同じ立場だったら、何かあっただろう。僕は時々、決断には2種類あるんじゃないかと感じることがある」
ハミルトンが、自身の立場を理由に特別な扱いを受けていると考えているのかと訊かれたグロージャンは、こう話した。
「タイトル争いのレースというのは、重要なもののひとつだと思う」
「でももう一度言うけど、僕たちも彼らと同じくらい厳しい戦いをしているんだ。僕たちのチームでもたくさんの人たちが働いている。今回はふたつのコーナーで0.35秒失ったよ」
「もし次の機会があれば、僕はフロントウイングを彼のマシンのリヤディフューザーに突っ込んで、僕が妨害されたというのを証明するよ……予選には明確なルールがある。Q3には10台のマシンが出走するけど、こういった問題を抱えるべきではない」
また彼は、スチュワードには呼び出されなかったが、自分は一貫性のある扱いを受けていないと感じていると何度も話している。
「僕は中国GPで、ダブルイエローフラッグが出ている時にスピードを出しすぎていたとして5グリッドペナルティを受けたのに、今日はポジションを失っても何も起こらなかった」
「結論には全く一貫性がなくて、誰かが何かを操っているようにも見える。フラストレーションがたまるよ」
グロージャンは、もしハミルトンとの一件がなければストフェル・バンドーン(マクラーレン)を上回り、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がグリッドペナルティを受ける影響も相まって、8番グリッドを獲得できたと考えている。
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