【F1】グロージャン「ブレーキの問題には、”対処”するしかない」
ロマン・グロージャンは、ブレーキは自分にとって最大の強みであり、最大の弱点でもあると認める。










ハースF1チームは、昨年のF1デビュー以来、ブレーキの問題に悩まされ続けてきた。今年は、通常はブレンボのブレーキを使用しているにもかかわらず、カーボンインダストリー製のブレーキもテストするなどして解決を試みてきたが、今も完全解決に至っていない。
アゼルバイジャンGPでも、特にロマン・グロージャンは終始ブレーキに苦労。その後彼は「ブレーキについてはこれ以上語りたくはない」と語った。
「僕はそういう条件に適応し、自分自身を改善する必要があるだけだ。その背景には原因があるけど、僕は何かを責めることはない」
「週末の間、ブレーキの感触は酷いものだった。しかし、ケビン(マグヌッセン)も同じコメントをしていたにもかかわらず、しっかりとドライブできていた。だから、僕は何かを非難したくはないと言っているんだ」
「フォーミュラ・ルノー時代以来、ブレーキングは僕の強みだ。しかし、物事が僕が望むようにいかなかった場合、最大の弱点にもなってしまう。僕の強みでもあり、弱点にもなるんだ」
「うまくいかなければ、僕(の自信)は失われてしまう。僕はそれを認めて、取り組む必要がある」
チーム代表のギュンター・シュタイナーは、マグヌッセンよりもグロージャンが苦労していることについて尋ねられた際、「それはドライビングスタイルが異なることが影響していると思う」と語った。
「ロマンはブレーキを遅らせ、ハードにかけ、そしてターンする。ケビンはすでにターンした状態でブレーキをかける。その方が、ブレーキをうまく感じられるのかもしれない」
「私はレーシングドライバーではない。私は、データとこれまで付き合ってきたドライバーがどうしてきたかという経験から、それを見ることができる。それがケビンの方がうまくドライブできるという私の直感の理由だ」
グロージャンは、自分のスキルを磨く必要があると考えている。
「ブレーキングの感触が酷い時、それをうまく使う方法を見つける必要がある」
そうグロージャンは語った。
「ブレーキングの感触が素晴らしい時、僕のレースでの強みになる。ブレーキを遅らせ、とても強くかけ、そしてブレーキを残しながらマシンをターンさせる。それができない時、もっと多くの”ツール”を見つける必要があるんだ」
マグヌッセンからすれば、グロージャンはブレーキの問題について「非常に怒っているようだった」という。しかしその一方で、ブレーキに対処することは「簡単なことではない」とも認めた。
「ブレーキは、最もしっかりと取り組む必要なあるものだ。もしブレーキをハードに使う時、何が起きるのかが分からなければ、自信を失ってしまうことになる」
「だから、それは良い状況ではない。しかし、それは僕らの手が少し及ばないことだ」
リラックスすることで、そのトラブルに関する問題を解決することができるかと尋ねられたマグヌッセンは、次のように答えた。
「それについて、僕らにできることはあまりない。多くのことの中のひとつだし、それは天気に不満を言うようなものだ。ただ対処しなければならないんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | アゼルバイジャンGP |
ロケーション | バクー・シティ・サーキット |
ドライバー | ケビン マグヌッセン , ロマン グロージャン |
チーム | ハースF1チーム |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |