【F1】ゲイリー・アンダーソンが、VJM10の”問題点”を解説

レーシングカー・デザイナーであるゲイリー・アンダーソンは、フォースインディアが抱えている問題について次のように語った。

 フォースインディアは、2017年シーズンこれまでの3レースでポイントを獲得しているが、VJM10のレースペースに不満を抱えている。

 フォースインディアの副チーム代表であるボブ・ファーンリーは、低~中速コーナーでVJM10のペースが落ちてしまう理由のひとつとして、風洞とサーキット特性との相関性に原因があると睨んでいる。フォースインディアは来月に行われるスペインGPまでに、その問題を対処するための大掛かりなアップデートを用意するという。

 レーシングカー・デザイナーであるゲイリー・アンダーソンは、現在フォースインディアが抱えている問題について次のように語った。

「フォースインディアは、VJM10で安定性を得るのに苦労している。その原因はマシンの基本的な構造からくるものだ。もし彼らが、全てのセッションにおいてその都度新しい挑戦を強いられているのであれば、彼らが進歩しているとは言えないだろう」

  アンダーソンは、フォースインディアが抱えているトラブルを気流の剥離という観点から分析した。

「このような類の問題のほとんどは、気流の剥離の観点によって説明がつく。気流は多くの事象に影響を与えており、現在、多くの人々がマシン周辺の気流の構造について着目している。基本的にマシンと気流の構造は表裏一体だ。と言うのも、ひとつひとつの領域を集中して開発した後、それらをひとつにしてマシンを完成させていた時代は終わったのだ」

 車体下面と地面の間で働く気流の作用のことを、一般的にグランドエフェクトと言う。グランドエフェクトは、フロントウイングやフロントウイング・エンドプレート、またバージボードエリア、アンダーフロアの先端、そしてディフューザーなどのコンポーネントから影響を受ける。

 ファーンリーの言う、風洞とサーキット特性との相関性について、アンダーソンは次のように言及した。

「風洞との相関性を完全に得ることは困難なことだ。なぜなら、基本的に路面の粗さや温度が、気流の剥離に影響を与えていると考えられるためだ」

「また他の空気力学的構成要素である気流の失速や、グランドエフェクト・コンポーネントの一部がそれに影響を及ぼしてしまう可能性もある。そこから問題を指摘することは本当に難しいことで、そもそも、そこに問題が発生しているのではないかという仮説すらも立てられない可能性がある」

 スペインGPで大掛かりなアップデートを投入するフォースインディア。この動きに対し、アンダーソンは次のように考えている。

「もし問題を確実に特定できているのであれば、応急処置で一時的に補ってもいいかもしれない。しかし、長期的にみるのであれば、ベースを見直して修正をかけた方が良いだろう。フォースインディアがスペインGPで行うアップデートの内容は、そのようなものになると思われる」

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース