【F1】サインツJr.「ここはインシデントが起きやすい。平等な裁定を望む」
サインツJr.は、スチュワードが一貫性を持ってドライバーを平等に扱い、ペナルティを出すことを望んでいると話した。









トロロッソのカルロス・サインツJr.は、フリー走行2回目でケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を妨害したとして、叱責処分を受けた。これについてサインツJr.は、スチュワードによる罰則に一貫性が保たれることを望んでいる。
サインツJr.は、アタックラップへの準備をするため、速度を落として走行していた。そしてチームは誤って、マグヌッセンが彼のもっと後方にいると伝えていた。
マグヌッセンはレーシングスピードでサインツJr.に近付き、あわや接触という事態になった。両者の間には200km/hの速度差があったと言われており、マグヌッセンは回避行動を取らなければ、接触していただろうと証言した。スチュワードはこの件について「これは潜在的に危険な状況だった」と裁定し、前述の叱責をサインツJr.に与えた。後にサインツJr.は、マグヌッセンに対して謝罪を行っている。
ピレリタイヤを働かせるためには、アウトラップをゆっくりと走り、タイヤをしっかりと温めなければならない。そのため、トラフィックに捕まる可能性が高くなっている。特にジル・ビルヌーブ・サーキットの最終シケインは速度差が大きいこととラインが限られているため、この先のセッションでも多くのインシデントが発生する可能性がある。
この結果、金曜日の夜に開催されたドライバーズブリーフィングで、インシデントを避けるベストな方法についての議論が行われた。
しかし提示された解決策は賛成されず、何の合意のなされなかった。これを受けてサインツJr.は、もし同様のインシデントが起きた場合、スチュワードがすべてのドライバーを同じように扱うことを望んでいる。
この件について訊かれたサインツJr.はmotorsport.comに対し、「カナダでは、こういうインシデントはとてもよく起こるものだ」と話した。
「解決策を見つけようとドライバーズミーティングで話し合った。でも方法は見つからなかった。まあ言ってみれば、僕たちはあるひとつの解決策に賛成しなかった」
「しかし、あるドライバーにはペナルティを出して、あるドライバーには出さない、ということになってはいけない。明日に向けて願わくば、スチュワードにはシンプルなアプローチをしてほしいし、全員を同じように扱って欲しいと思っている」
「マシンのミラーの視界が問題」
サインツJr.はこのインシデントについてさらに詳細に語った。そして問題はチームから間違った情報が伝えられたことではなく、F1マシンのミラーの視界が悪いことにあると主張する。
「彼(マグヌッセン)に謝りに行ったよ」とサインツJr.と話した。
「僕はアタックをしようとしていて、彼はクールダウンのラップを走っているのだと思っていた。でも実際はアタックラップだったんだ。ただの誤解だった。僕は彼のことが全く見えなかったんだ」
「僕のエンジニアは、『ケビンは今ピットに入ろうとしている』と僕に言った。そして実際に彼はコーナーを曲がらなかった。しかし僕のチームは、(マグヌッセンが)インラップにいると思っていたので、僕に彼について教えることはしなかったんだ。そして、今年のマシンのミラーでは、彼のことが全く見えなかった」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | カナダGP |
ロケーション | サーキット・ジル・ビルヌーブ |
ドライバー | Carlos Sainz , ケビン マグヌッセン |
執筆者 | Jonathan Noble |