【F1】サインツJr.「PUトラブルは予想していたが、もっと走りたい」
合同テスト最終日もトラブルに見舞われ走行できなかったサインツJr.だが、新設計のルノー製PUのトラブルは予測していたと語った。








トロロッソのカルロス・サインツJr.は、デザインの一新されたルノー製パワーユニットを使うことはゼロからのスタートに近く、トラブル発生も予想していたと話した。
しかし彼は、最初の合同テストで十分な距離を走行できず、理想とは程遠かったと認めた。
昨年まではフェラーリ製パワーユニットを使用し、今シーズンから再度ルノー製パワーユニットに変更したトロロッソだが、貴重な走行時間を失ってしまい、テスト3日目の水曜日はパワーユニットの問題で早々にストップしてしまった。
また最終日も、午前中にダニール・クビアトのマシンのパワーユニット交換を余儀なくされ、走行時間を失ってしまった。なおクビアトは午後も走行できなていない。
ルノーはパワーユニットのデザインを一新しており、サインツJr.は、最初のテストは難しいものになるだろうと予測していたと話すものの、シーズンが開幕してからルノーが確実な進歩を遂げれば、不満を言うつもりはないと語った。
「僕らは、最初のテストはタフなものになるだろうとわかっていた」
「パワーユニットは完全に新しいものだ。ほとんどゼロからスタートするようなものだし、明らかに簡単にはいかなかった」
「当然のことだけど、テスト後半ではもっと走りたかった。でも問題解決に時間をかける必要がある。チーム全体としても、僕らはもっと周回数を重ねたかったし、もっとたくさんのプログラムをこなしたかったと考えている」
「彼らはパワーの面で改善を期待した新しいパワーユニットを製作した。開幕戦でそのパワーが発揮されるなら、僕は全く文句を言うつもりはない」
またサインツは、次回のテストではトロロッソも、そしてルノーも改善していく必要があると認めた。
「メインの課題は信頼性の向上だ」とサインツJr.は話した。
「その点、彼らは大幅な改善の余地があるということに気がついた最初のチームだ」
「プレッシャーとかそういうものを与えるつもりはない。僕らは仕事を続けなければいけないし、もっと走りこまないといけないということを彼らもわかっている」
トロロッソの新マシンSTR12に満足しているというサインツJr.だが、テストでもプッシュすることができなかったため、チームががどこに位置しているのかはわからないという。
「テストでペースを掴み始めた頃にストップしてしまった。今は走行距離を稼ぐ時期なのに、予定していたほど走ることができなくて残念だ」
「今日はプッシュしなければいけなかった日だったけど、それもできなかった」
「タイヤのデグラデーションを見るためにも、最低でも10~15周のロングスティントを走れないと、限界までプッシュすることはできない」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | Barcelona pre-season testing I |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Pablo Elizalde |