【F1】ザウバー代表「ホンダが改善することを確信している」
ザウバーは、来季からホンダ製パワーユニットを使うことに決めたが、これが後ろ向きのステップにはならないと確信している。












ザウバーは今年限りでフェラーリとの長期にわたるパートナーシップにピリオドを打ち、来季からはマクラーレンと共にホンダ製パワーユニットユーザーとなることを決めた。
ホンダは今季も、その性能面と信頼性に苦しんでいる。そのため、ザウバーがなぜホンダと契約したのが疑問を抱いている人々もいる。しかしザウバーのチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンは、今後数カ月の間にもたらされると考えられる、可能性に基づいて契約を決めたと語る。
現在最も苦しんでいるパワーユニットを搭載することを決めた件について問われたカルテンボーンは、motorsport.comに対して次のように語った。
「手短に言えば、それはとても瞬間的な話です。将来どうなっていくのかは、誰にも分かりません」
「ホンダが改善し、問題を解決することについて、我々は自信を持っています。そして、そうなることを確信しています」
「私たちも、2014年には同じような状況にありました。エンジンの競争力に大きな違いがあったのです。しかしそれは、私たちが疑問を呈したり、批判を始める理由にはなりませんでした。私たちはフェラーリが出来る限りのことをやっているのを理解していましたし、実際にやり遂げました。これと同じことが起きると思っています」
「6カ月の間に何が起きるのかは誰も知りません。我々はそこにある機会全体から、我々が望むやり方に強くフィットすると感じているだけです」
ザウバーはF1以外でもホンダと技術提携することを示唆するとともに、将来的にホンダの若手ドライバーを走らせる可能性も排除していない。
「まだそれを語るには早すぎると思います。我々のこれまでのパートナーシップでは、パートナーとドライバーについて話し合ってきました。そしてアドバイスを受けてきました」
「最終的にはチームの責任であり、それもその中にあるでしょう。でも我々は関係を始めたばかりです。それに言及するのは早すぎます」
難しい選択だった
カルテンボーンは、フェラーリとのパートナーシップを終わらせるのは、難しい決断だったと語った。ザウバーとフェラーリは、1997年〜2005年、そして2010年から今年までの2期にわたり、共に闘ってきた。
「簡単なステップではありません」
そうカルテンボーンは語った。
「私たちがこれまでやってきたこと、特にフェラーリで長い間共に働いてきた人たちのことを考えれば、感情的な側面もあります」
「それを終わらせると言うだけなら、簡単なことかもしれません。しかし、フェラーリは私たちをとても助けてくれました。特にBMWからチームを買い戻した後(2009年)は、非常に困難でした」
「それ以前には、私たちはペトロナスとパートナーシップを組んでいたため、フェラーリとも多くの協力をしました。特に燃料やオイルの開発に関しては多くの作業が行われていたため、非常に密度の高いパートナーシップでした。だから、感情面でも簡単なステップではないのです」
Additional reporting by Ben Anderson
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | ザウバー |
執筆者 | Jonathan Noble |