【F1】ザウバー、ホンダとの2018年パワーユニット供給契約間近か?
ザウバーF1チームは、来シーズンホンダのパワーユニットの供給を受けるという契約を締結する間近だと考えられている。









2010年からフェラーリエンジンを使ってきたザウバーF1チームは、新しいパートナーを探しており、ホンダとパワーユニット供給契約を締結間近だと考えられている。
ザウバーとホンダの交渉はしばらく行われているが、3月に交渉が加速。現在は、契約期間を含めた最終的な調整の段階にあるとみられる。
今年、ザウバーは1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを使用しているが、ホンダとの契約では最新仕様のパワーユニットを使えるようになるようだ。
今回の契約は、ザウバーの再建計画の新しい一歩である。ザウバーは昨年7月に新しい投資家がチームを買収し、F1での将来を確かなものにしていた。
ホンダが2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1に復帰した際、ホンダが他のチームにパワーユニットを供給する際はお互いの承認が必要だという、合意がなされていた。
その後、レギュレーションが変更され、FIAはエンジンを必要とするチームに対して、最もカスタマーが少ないマニュファクチャラーに供給を強制することができるようになった。
ホンダはパフォーマンスと信頼性に問題を抱えていたため、他チームへの供給には熱心ではなかったが、この義務があるため、要求があった場合は供給を行うだろうという姿勢だった。
昨年、トラック内外での状況が改善していたホンダは、2チームへの供給の可能性に着目し始めた。昨年の夏には、ミルトンキーンズの拠点を拡張。さらなる供給に対応するためのスペースを作り、関心のある関係者との交渉を開始した。
そして、サプライヤーのフェラーリにパフォーマンスと信頼性の面で不満を募らせていた、ザウバーが候補に浮上したのだ。
ザウバーとホンダの契約の発表は、エンジンマニュファクチャラーがFIAに2018年の供給予定を通知する、5月6日までに行われるとみられる。
マクラーレンのチーム代表を務めるエリック・ブーリエは、ホンダが今年直面している問題を考えれば、ホンダのパワーユニットを使うチームが増えることでマクラーレンが恩恵を受ける可能性があることを、先週認めていた。
「特定のケースでは、その方が良いと思う」と彼はテストでの走行不足について語った。
「チームの数が増え、エンジンの走行が増えることは良いことだと思う。しかし、より多くのエンジンを作るために、より多くのリソースが必要となるため、それが支払うべき代償となる」
「何が起こったとしても、我々はパートナーであり、ある段階で第2チームへの供給は起こる。我々はこれをサポートしなければならないと思う。しかし、それが我々のパートナーシップに有害ではないことを明確にしたい」
Additional reporting by Jonathan Noble
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | マクラーレン , ザウバー |
執筆者 | Lawrence Barretto |