【F1】ザウバー、欠場のウェーレインを擁護「むしろ賞賛されるべき」

ザウバーのチーム代表を務めるモニシャ・カルテンボーンは、体調的な理由から開幕戦を欠場したウェーレインの決断に対する批判を退けた。

 ザウバーのチーム代表を務めるモニシャ・カルテンボーンは、オーストラリアGPを欠場するという判断を下したパスカル・ウェーレインを擁護しており、彼は批判よりもむしろ賞賛されるべきだと語った。

 ウェーレインは、今年1月にアメリカ・マイアミで行われたレース・オブ・チャンピオンズに出場した際に大クラッシュを喫し、背中を負傷してしまった。

 この負傷が原因で、ウェーレインはバルセロナで行われた1回目のプレシーズンテストを欠場しなければならなかった。しかし彼は、2回目のプレシーズンテストには参加しており、開幕戦オーストラリアGPでも金曜日のフリー走行1回目、2回目ともに出走していた。

 ところが、金曜日の走行を終えたウェーレインは体力面に不安を訴え、チームは彼のオーストラリアGP欠場を決定した。今シーズンのF1マシンはダウンフォースが増加し、コーナリングスピードも速くなるため、身体的に大きな負荷がかかる。負傷によりトレーニングが十分できなかった彼は、レースを走りきるには十分な体力がないと判断したのだ。

 カルテンボーンは、彼が出場を辞退するという決断を下したことについて、批判されるのではなく、むしろ賞賛されるべきものだと語った。

「ウェーレインにはただ時間が必要なだけなのです」と、カルテンボーンはmotorsport.comに語った。

「私は、彼について何かを言う資格がない人たちが、彼についてどう思っているかを考えると本当にひどいと思います」

「そういう人たちは、何が根拠かもわからない、おかしな考え方を持っています。彼らには、誰かを裁く権限などないのです。この件について彼らは、どんな恐ろしい判断を下すかを考えるのではなく、まず自分自身のことを見つめ直すべきです」

「『このような状況では、レース距離を走り切れないかもしれない』と認め、チームに伝えることは大変勇気がいることです」

「ですから、こういった正直さと誠実さを持った者は賞賛されるべきです。彼らのようにプレッシャーがかかった立場にいれば、それらを維持するのは簡単なことではありません」

 ウェーレインの代役としてオーストラリアGPに出場した、フェラーリのサードドライバーを務めるアントニオ・ジョビナッツィは、第2戦中国GPでまたチームに合流する予定である。

 しかしカルテンボーンは、ウェーレインの健康状態が現時点で効率的に改善しており、チームは心配していないため、治療の専門家を招くことはないだろうと語った。

バルセロナテスト後の兆候はなし

 ウェーレインは2回目のバルセロナテストで、チームメイトのマーカス・エリクソンとシートを分け合い、4日間毎日ステアリングを握った。しかしながら、予防措置として走行は短いものに限られていた。

 誰もが、彼は完全に健康な状態に戻ったと考えていたが、カルテンボーンはテストに彼が参加できたこと自体、非常に驚くべきことだったと語った。

 しかし、チームは何か問題の兆候をつかんでいたかとたずねると、彼女は次のように答えた。

「全くありません。そうでなければ、こうなってはいないでしょう」

「後から何かが正しくなかったことがわかったので、問題の兆候は発見できませんでした」

「その時点では正しいことだと思っていたので、私たちは彼と仕事を始めました。1日中同じドライバーをマシンに乗せるのは良くないと思っていたので、プログラムを分けました。このような状況にない、他のチームもやっていたことです」

「彼は、週末すべてのセッションをドライブするという、明確な意思を持ってここ(オーストラリア)に来ました」

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 オーストラリアGP
サーキット Melbourne Grand Prix Circuit
ドライバー パスカル ウェーレイン
チーム ザウバー
記事タイプ 速報ニュース