【F1】”シャドウ”創設者ドン・ニコルズ死去。享年92
執筆: David Malsher
1970年代のF1で活躍したコンストラクター”シャドウ”生みの親であるドン・ニコルズが亡くなった。92歳だった。








Cam-AMやF1で活躍したコンストラクター”シャドウ”を興したドン・ニコルズが亡くなった。92歳だった。
ニコルズは1968年にAVS(アドバンスト・ヴィークル・システムズ)を設立し、小径タイヤなど奇抜なマシンを擁して石油会社のUOP社をスポンサーに付けCam-AMに「シャドウ」で参戦。1973年からはF1に、ドン・ニコルズのイニシャルが冠されたマシンDN1(トニー・サウスゲート作)で参戦を開始、1977年にはアラン・ジョーンズの手によってチーム最初で最後の勝利を挙げるも、1980年にはF1活動を終了することになる。
ニコルズは日本との関係も深い人物である。第二次世界大戦中、ニコルズは米軍の軍人として日本に在駐。その後もしばらく日本にとどまり、1960年代の日本のレース界草創期に大きな役割を果たした。
スカイラインS54Bは、1964年第2回日本グランプリ用に100台のみホモロゲーション用に生産されたが、その100台分の3連装ウェーバー製サイドドラフトなどパーツを輸入したり、ローラT70などのマシン、エンジンやタイヤ(グッドイヤーやファイアストン)などを輸入した。また、富士スピードウェイの創設にも関与している。
さらに自身もレーシングドライバーとして、鈴鹿サーキットで行われた第1回、第2回の日本グランプリではR.クラークの名でローラT70を駆り参戦している。
生前の氏のモータースポーツへの貢献に感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り致します。
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