【F1】タイヤ戦略は2ストップか3ストップか? 予測不能なスペインGP

タイヤ戦略が別れることが必至のスペインGP。2種類のタイヤのギャップが大きく、エキサイティングなレースになりそうだ。

 スペインGPで主に使われると予想されるソフトタイヤとミディアムタイヤのギャップは約2秒とされている。2ストップ作戦を採用するのか、それとも3ストップ作戦なのか。レース戦略が別れることは必至である。

 スペインGPに向けたピレリのタイヤ戦略は、理想的と言うには難しいものだ。ハードタイヤはほとんど使用されず、ミディアムタイヤは明らかにソフトタイヤよりも遅い。

 レースでは2種類のコンパウンドのタイヤを使うことが義務付けられており、チームは可能な限りミディアムタイヤの使用周回を短くしようと戦略を調整している。

 さらに事態を複雑にしているのは、計算上では少なくとも3ストップ作戦の方が、ソフト-ソフト-ミディアムとつなぐ2ストップよりも僅かに速いとされていることだ。

 ピレリのF1レーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラはmotorsport.comに対し、「ソフトタイヤのパフォーマンスは良いが、ミディアムタイヤは少し滑りやすい」と話した。

「速いのは、ソフト3セットとミディアム1セットを使う3ストップ作戦だ。ミディアムは数周しか使わないだろう」

「ソフト-ソフト-ミディアムの2ストップ作戦も可能だ。(3ストップ作戦より)少し遅くなるが、トラフィックには引っかからないだろう」

「ここはオーバーテイクの簡単なサーキットではないということを考えると、今回の場合はおそらく、多くのチームがソフトで25周走るスティントを2回やり、トータルで50周走って、最後にミディアムを使う。もしくは可能な限りソフトで走り、最終スティントでミディアムを使うことになる」

 チームが短いミディアムのスティントをどうするのか、様々な選択になることが予想される。ウイリアムズのテクニカル・チーフであるパディ・ロウは、2種類のタイヤのギャップが大きいことを考えれば、オーバーテイクを手助けするのに十分なラップタイムになるという。

「これほどのギャップは珍しい。それゆえ、どうなるのかという分析の仕方にも影響が出ている」とロウは説明した。

「興味深いレースになるだろう。オーバーテイクの能力、様々な戦略の可能性、予測できない結果を生むのがこのギャップだ。おそらく、ショーとしては良いものになるだろう」

DRSゾーンの拡張決定

 もうひとつ興味深いのは、オーバーテイクを増やすため、最終コーナーでの規則が変更されたことだ。

 サーキット・デ・カタルーニャでは、最終コーナーを通過した後、前を走るマシンに接近することが非常に難しく、このサーキットではオーバーテイクも困難だった。

 しかし今年のマシンはダウンフォースが増したため、最終コーナーを全開でクリアすることがより簡単になり、前のマシンにより簡単に近くことができるようになる。そのためDRSゾーンを拡張した場合、その恩恵を受ける可能性がある。それゆえ、DRSゾーンの開始位置が100m最終コーナー方向に延長された。

 これについてロウは、「周知の通り、ここはオーバーテイクの難しいサーキットだし、過去にもそれを見てきた。少なくとも、我々にとってはベストなチャンスを与えてくれるだろう」

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第5戦スペインGP決勝をライブテキストでお届け。20時50分より配信予定

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース