【F1】トップのロズベルグから12ポイント差のハミルトン「レースを諦めたくない」
来週、ハミルトンとロズベルグにとってタイトルをかけた最終戦が行われる。ふたりはアブダビGPに向けて今の気持ちを語った。









メルセデスのルイス・ハミルトンがタイトルを獲得するためには、最終戦アブダビGPでチームメイトのニコ・ロズベルグに12ポイント上回らなければならない。しかし、ロズベルグからすると、ハミルトンに逆転されないためにも連続9回目の表彰台に登らなければならない。
このような状況にもかかわらず、ハミルトンは先週のインテルラゴス(ブラジルGP)でポジティブな考えを持っていた。彼はブラジルGPで今季9勝を果たしている。
「今日は勝つことができて本当に嬉しい」
「同じマシンでニコに打ち勝ち、今日のニコのドライブが完璧だったということはとても嬉しい。今日は一度も彼に前を行かれることがなかった」
「僕たちがチームとして歴史を作っていることも喜ばしい。今季の初めに僕には新しいメカニックが割り当てられた。それはとても嬉しいことだ、今は素晴らしい仕事をしてくれているから。僕はその関係に満足している」
「最高のエンジニアでとても嬉しい」
しかしハミルトンは、アブダビGPでロズベルグが勝利することも『起こり得ること』だと認めている。
「ニコは自分のしなければいけないことを全てやっている、僕がどうであろうとも問題なくね」とハミルトンは語った。
「僕は今、最後のレースをこのような状況で迎えている。でも今やっているようにドライブすることは、実際大きな違いはない。結局それは1年間を通しての結果だ」
「僕は諦めることができない、レースで何が起きるかわからないんだから。それは起こりそうもないかもしれない、でもやってみない限りは何が起きるかはわからない」
アブダビGPでの勝利により、今シーズン10勝目を飾ることに自信があるかどうか訊くと、チャンピオンシップから遠ざかってしまったとしてもそれを誇りに思うとハミルトンは語った。
「僕がルイス・ハミルトンを演じている限り、僕は僕自身だ。そして僕は自分自身を誇りに思うだろう。そして同じように、これらの全てのレースで勝つことをサポートしてくれた人たちを僕は誇りに思っている」
「1年間で9勝を達成するなんて本当に凄いと思う。チームと僕にとっての31勝目だ。クレイジーだと思う。このような素晴らしい機会を与えてくれた人たちに、僕は心から本当に感謝している」
その一方、ロズベルグはタイトルへの『最後の1レース』はどのようにアプローチをするかという質問に対し、笑って答えた。
「どのようにして最後のレースを迎えるのか想像できない」
「僕は木曜日(フリー走行の前日)に答えるよ。それまでにもう少し考えたい」
またトリッキーなブラジルGPを難なく終えたことは最後の大きなハードルだったかと訊くと次のように答えた。
「アブダビGPはいつものように難しいレースになるだろう。決勝で良い仕事をすることは常に難しいものだ」
「F1のレースで簡単なものはないよ。第一、そんなの僕は好きじゃない」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ルイス ハミルトン , ニコ ロズベルグ |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Adam Cooper |