【F1】トロロッソ同士討ち。ペナルティ基準に不公平さを感じるクビアト
イギリスGPでドライブスルーペナルティを科せられたクビアトは、その判定について不公平だと感じている。













ダニール・クビアトは、カルロス・サインツJr.と”同士討ち”した後、ドライブスルーペナルティを受けたことについて、スチュワードから”特別扱い”を受けていると感じている。
トロロッソのふたりは、イギリスGPの1周目ベケッツで”同士討ち”を喫した。サインツJr.はその場でリタイアとなったが、クビアトはコースに復帰し、レースを完走することができた。ただ、クビアトにはドライブスルーペナルティが科せられた。
クビアトは結局15位でフィニッシュしたが、ペナルティポイント2も加算されることになった。これでクビアトのペナルティポイントは累積で9となり、10月23日までにさらに3ポイントが加算されると、レース出場停止処分が科されることになる。
クビアトはレース後、事故の責任は彼とサインツJr.の双方にあると考えており、罰則は厳しすぎると感じていると語った。彼はオーストリアGPのスタート直後、ターン1で起きた事故についても責任を問われ、同様のペナルティを受けた。
スチュワードに厳しくされていると感じるかと尋ねられたクビアトは、次のように答えた。
「僕はそう信じている。ドライブスルーはドライブスルーだけど、それはあまりにも厳しすぎる」
「もっと重大な事件でも、ピットストップに5〜10秒を加算するようなモノだった。僕からすれば、彼らはその判断基準を続けなければいけないと思う」
「僕はそれを理解できないし、いいことじゃないと感じる。それが、実際よりもずっと悪い印象を与えるんだ」
クビアトは、サインツJr.との関係は”決して素晴らしいモノではない”としながらも、今回の事件について話し合うつもりだと語った。
「何かが変わるとは思っていない」
そうクビアトは語った。
「正直に言えば、お互いに攻撃的な意図はないと思う」
「ターン11(マゴッツ)でスペースを残してくれて、ターン12でも一緒に抜けていけると期待していた。でも、そうはならなかった。だからこそ、それについてとてもイライラしているんだ」
サインツJr.は事故の責任について”黙秘”
一方のサインツJr.は、事故は「自分がコントロールできることではなかった」と語ったが、責任の所在がどちらにあるかについては明言を避けた。
「僕はそれについて意見を述べるつもりはない。なぜなら、内部で留めておくべきだし、内部で分析するべきものだと思う」
そうサインツJr.は語った。
「そのイメージについては、彼ら自身のために話すと思う。だから僕はコメントしない」
事故の状況について訊くと、サインツJr.は次のように説明した。
「僕らは戦っていた。お互いにかなり大きいスペースを与え合い、高速コーナーに入っていった。そして1台のマシンがコントロールを失い、もう1台のマシンに当たったんだ」
「これはチーム内で議論されるものだし、僕は論争を起こしたくない。なぜなら、1周目で2台のクルマがクラッシュしたというだけで十分だからだ」
クラッシュを避けるために何かしたことがあるかと尋ねられたサインツJr.は、次のように語った。
「僕はその事故について十分に話をした」
「お互いにスペースを与える時は、僕がしたように、2台のマシンの間隔を取って彼が走れるようにしなければならない。僕にとっては、本当にコメントすることは何もない」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | イギリスGP |
ロケーション | シルバーストン |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. , ダニール クビアト |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Jamie Klein |