【F1】ハミルトン「チームメイトとは走行データを共有したくない」

ハミルトンはチームメイトとデータを共有することはフェアでないと主張しており、チームにもその意向を伝えたと明かした。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、チームメイトとデータを共有することに否定的な意見を持っていることを、メルセデスのスポンサーであるUBSとのインタビューで明らかにした。

 ハミルトンは、マシンのパフォーマンス面で双方のエンジニアが情報を共有する分には問題ないが、ドライバー同士で実際の走行ラインやブレーキングポイントといったような情報を共有し、それをお互いに参考し合うべきでないと主張しているのだ。かつてハミルトンは、チームに対しチームメイトに自分のデータを共有しないよう頼んだという。

 2017年シーズンでハミルトンは、ウイリアムズから移籍してきたバルテリ・ボッタスを新たなチームメイトとして迎え入れることになる。

「以前僕は、メルセデスにチームメイトにデータを見せないで欲しいという要望を伝えた。僕はチームメイトのレースをコンピュータで振り返って、勉強することができるようにするなんてフェアじゃないと思っている」

 そうハミルトンは語った。

「例えばブレーキングポイントを探っている時、バンプやタイヤ痕などのトラックから見て取れる情報はコーナーを素早くクリアするのに役に立つと思う。そういった情報がさらに蓄積されれば、後のドライバーほどそのコーナーを素早くクリアできる成功率は高くなっていくだろう」

「でも実際の走行データだと、情報をそのままコピーすることができる。チームメイトのデータを見たドライバーは『彼は僕の5m後にブレーキをかけているようだ。僕も真似して5m遅らせてブレーキしてみよう』となるだろうね。つまり、データを見たチームメイトは、その分僕に近づいてくることになる。それが本当に嫌なんだ」

「僕はゴーカートみたいに、自分の本当の才能が試されるような勝負が好きだ」

 またハミルトンは、もしこれまで蓄積したデータを見ることができるようになれば、F1に新たなドライバーが参入しやすくなるだろうとも話した。

「ドライバーは『チームが僕を雇ったのは、僕が最高のドライバーだからだ。なぜならここに至るまで多くを学び、参戦した全てのレースで勝利を逃すことなどなかったのだから』と言うべきなんだ」と彼は語った。

「そういうドライバーが雇ってもらえるのは、それまでの道程で物事をちゃんとこなしてきたからだ。それまでの彼の経験から編み出された最高のスキルが、新たな雇い主に買われたということだ」

「そういうドライバーなら誰の助けも借りずに、自分自身で勝つための全てを見つけてやっていけるはず」

「(データを共有できるようになれば)F3から若いドライバーを連れてきて、毎日シミュレーターに乗せて、F1で勝てるようなスキルを身につけさせる特訓することもできるだろう。そうすることでおそらく彼らは、最終的にはF1に乗ることができる」

「でも彼は自分自身の力で勝てるデータを見つけるべきだ。自分で限界を見つける必要があるんだ。それはレーシングドライバーである限り、挑戦し続けなければいけない課題だ」

「僕はいつも新しいマシンに乗った時、その限界がどこにあるのか探る。もしそれを自分ですることができないのなら僕は力不足だし、そこにいる資格なんてない。そう、たまにそうじゃないドライバーもいるんだ」

Additional reporting by Roberto Chinchero

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シリーズ F1
ドライバー ルイス ハミルトン
チーム メルセデス
記事タイプ 速報ニュース