【F1】ハミルトン、ベッテルの考えを否定「隠し事をしても利益はゼロ」
ハミルトンは、『メルセデスが実力を隠している』というベッテルの考えを否定し、何も隠していないと語った。






フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、金曜日の時点ではメルセデスがまだ実力を隠していると考えていたが、メルセデスのルイス・ハミルトンはその考えを否定した。
ロシアGPの初日、フリー走行1回目(FP1)はフェラーリのキミ・ライコネンがトップタイムをマークした。フリー走行2回目(FP2)では、チームメイトのベッテルがトップに立ち、ライコネンが2番手につけて1-2体勢を築いた。
一方FP2でのメルセデスは、バルテリ・ボッタスがベッテルから0.67秒遅れの3番手だった。チームメイトのハミルトンは、ボッタスから0.039秒遅れた4番手であり、これについてベッテルは、メルセデスが実力を隠していたのだと考えているが、ハミルトンはベッテルの考えを否定した。
「僕たちは何も隠していない」とハミルトンは話した。
「何かを隠しても利益はない。フェラーリは(何かを隠すことで)利益を得たことがあったのかもしれないけど、僕たちがそれをしても利益はゼロだ」
「僕らは最適なマシンバランスを見つけようとしていたけど、今日は全般的にトリッキーな日だった」
「なんで彼がそんなことを考えたのかわからないけど、セバスチャンは僕らを戸惑わせようとしたんだろう。実際、彼らはとても速かった」
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、今年のフェラーリのマシンは様々なコンディションで申し分なく機能しているため、より強さを示していたと話していた。
ハミルトンもウルフの考えに同意している。また彼は、他チームが予選予選シミュレーションの際に十分にタイヤを温めることができていた一方、メルセデスは『5周走ってもタイヤを機能させることができなかった』ことを指摘した。
ハミルトンは、フリー走行を通してバランスの"シフト"に不満を抱えていたが、タイヤの問題を解決するために作業をしていたと話した。
「正直に話すと、金曜日は最善の日だったとは思えない」
「かなりトリッキーな日だった。タイヤもとてもトリッキーだし、マシンもピーキーで、とても変だった。作業を進めるのも難しかった」
「時には彼らがウインドウ外に落ちたこともあったけど、フェラーリはウインドウ内をキープしていた。現時点では、僕たちもそれに挑戦しないといけない」
ロシアGPを迎えるにあたり、ドライバーズランキングにおいて、ハミルトンはベッテルを7ポイント差で追いかけている。
ベッテルはオーストラリアとバーレーンで勝利を挙げ、ハミルトンはまだ中国でしか勝てていない。そのハミルトンは、ここでもバトルは続くだろうと話した。
フェラーリとのギャップについては、「タイヤを適切に機能させることができれば、僕たちはフェラーリに迫ることができると思う」と語った。
「過去のレースと比べることは重要じゃない。僕らたちのギャップはほんのわずかなものだ」
またボッタスは、メルセデスにはまだ隠れた実力があることを望む、などとジョークを言いながらも、こう話した。
「僕たちは仕事を続けなければいけない。今日はフェラーリの方が僕たちよりも速かった」
「でももし予選でトップになれたら、それはとても良い仕事ができたということだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | ロシアGP |
ロケーション | ソチ・アウトドローモ |
ドライバー | ルイス ハミルトン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Scott Mitchell |