【F1】ハミルトン「今年のマシンは”闘牛”に乗るように難しい」
ルイス・ハミルトンは、今年のW08はドライブが難しいと認めており、エンジニアと共にそのスイートスポットを探していると語る。













メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季ここまで2勝を挙げている。しかし、ランキング首位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。ここ数年に比べて、”大きな”脅威にさらされているように見える。
そのハミルトンは、メルセデスW08から速さを引き出すために、彼と彼のチームがいかに苦労しているのかを明らかにした。
「ドライブしにくいクルマは大好きだ」
そうハミルトンは説明した。
「闘牛に飛び乗って飼いならしたり、暴れ馬を飼いならそうとするのと同じようなものだ。このクルマに乗っていると、それと同じような感じがある。簡単ではないけど、それはチャレンジングだと感じるんだ」
「これまで乗ってきたクルマは、ドライブするのが簡単だったし、セットアップも楽だった。だからこういう挑戦は大好きだし、僕と僕のエンジニアは、それに真剣に取り組んでいる」
「僕らが行うべき決断、向かうべき方向、そしてクルマのバランスを保つにはどうすればいいかということを、もっと細かく行う必要がある。この前のレースで無線を聞いてもらったと思うけど、それは本当に闘いなんだ」
「1年を通じてクルマを改善し続け、ますます理解し、タイヤやツールも理解することができれば、課題は解決し、クルマは確実にドライブしやすくなる」
ベッテルの反応
一方のフェラーリは、あらゆる条件で速さを引き出す方法を見つけた。ハミルトンが”荒馬を乗りこなそうとしている”ことについて尋ねられたベッテルは、次のように語った。
「分からないよ。僕は彼のように、マシンを表す格好いい言葉を見つけられないよ……」
「僕らは良いクルマを持っていると思う。いろんな意味で満足しているし、常に最善を尽くそうとしている。もし速いだけで良いのなら、そういうことをどう一緒にマネージメントするかは関係ない」
「でも、結果を求めるなら、それはとても重要だ。それが、僕らがここにいる理由なんだ。時には簡単に感じられることもあるし、逆に難しく感じることもある。それらを全てまとめて良いラップを走るか、レースで多くの周回を走ることができれば、いつも楽しいよ」
「僕は今年、他のクルマをドライブしていないし、その計画もない。だから、僕らは今手にしているモノに満足している。しかし、改善していきたい。立ち止まることでは満足できない。次のレースでは、もっと良くしたいんだ」
ホイールベースの違い
メルセデスのマシンは、ホイールベースが長く、今週末のモナコで苦戦するのではないかという懸念もある。
「コース中盤にあるタイトなセクションでは、コーナリングが大変になるかもしれない」
そうハミルトンは語る。
「ここはどんなクルマでもターンするのは難しい」
「今週末は厳しい闘いになるかもしれないし、そうはならないかもしれない。なぜなら、スペインGPの最後の遅いセクターでは、僕らはとても良かった。それは遅いセクションばかりのここモナコでも良いということになるだろうか? 僕らが”長い”クルマを持っているということは、ここで苦労するということを意味するだろうか?」
「フェラーリは一般的に、僕らよりも簡単にタイヤ交換ができるようだ。それも、今週末の僕らにとって問題になるだろうか? それは、明日見つけることができるだろう」
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