【F1:ハロにまつわる疑問4】マシンが逆さまになった時の影響は?

来季からF1に投入されることが決まったハロ。それにまつわる6つの疑問を、順番に検証していく。その4回目は「マシンが転倒した際の問題」

 2018年から、F1マシンにはコクピット保護デバイス”ハロ”を装着することが義務付けられることになっている。このハロについては、導入に向けて肯定的な意見と、否定的な意見がある。

 2016年のF1開幕戦オーストラリアGPで、エステバン・グティエレス(ハース/当時)と接触したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、コース外に弾かれるような形となり、上下を逆さまにしてグラベルに停止した。

 このようにマシンが逆さまになってしまった場合、マシンにハロが取り付けられていると、ドライバーはそのハロによって閉じ込められてしまうのではないかとの懸念がある。しかしFIAのセーフティ・ディレクターであるローレン・メキーズは、マシンがどんな状態で逆さまになったとしても、正しく扱うことができるようマーシャルは訓練されていると主張する。

「チャーリー(ホワイティング)がいつも我々に釘を刺すように、この時の標準的な手順は、マーシャルによって押し戻されるということだ。それが我々の意図しているところである。しかしそれでもなお、我々は何が起きるのか確認したいと思った」

 FIAはこの件について検証するため、ダミーシャシーを使って簡単なテストを行った。そのコクピットには、安全対策の専門家であるアンディ・メラーが乗り込んでいた。シャシーを逆さまにした時、その前方はハロがあることによって通常の時よりも、地面から高い場所に位置したため、メラーが自分自身の力で脱出するのには苦労しなかった。また最近行われたブリーフィングでは、ドライバーたちにこの時のビデオ映像が公開されたという。

「実際には、ドライバーに対してより広いスペースが維持されている」

 そうメキーズは言う。

「なぜなら、マシンの前方にハロが取り付けられているので、現在よりも多くのスペースを生みだしている」

「ハロが取り付けられていない時に比べて、クルマを持ち上げているんだ。それを見た全員にとって、ハロは脱出する上で非常に役に立つモノだと感じられたと思う」

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース