F1第3戦バーレーンGPの予選が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがルイス・ハミルトンを抑え、自身初のポールポジションを獲得した。
F1第3戦バーレーンGPの予選は、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、バルテリ・ボッタスが自身初めてのポールポジションを獲得した。
日没間近の現地時間18時(日本時間0時)、バーレーン・インターナショナル・サーキットは気温30度、路面温度31度という、週末を通して一番涼しいコンディションで予選が開始された。
Q1:バンドーン17番手で敗退。サインツストップ
セッションが開始されると、ザウバーのパスカル・ウェーレインとマーカス・エリクソンがコースインしていった。ウェーレインはまず1分33秒502をマークし、エリクソンを上回った。ハースのロマン・グロージャンもアタックに向かうが、ターン1のブレーキングでスモークを上げ、タイヤをロックさせてしまった。
フェラーリとメルセデスの4台はソフトタイヤでアタックへ。まずバルテリ・ボッタスが1分31秒041というタイムでトップに立った。ルイス・ハミルトンは、ミスがあり最初のアタックを中断した。
スーパーソフトタイヤを装着したレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ボッタスのタイムを0.137秒上回ってトップに立つが、アタックをやり直したハミルトンはソフトタイヤでそれを0.090秒上回った。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルはボッタスを上回り3番手、ライコネンは7番手となった。
12番手のストフェル・バンドーン(マクラーレン)以下、Q1脱落ボーダーである16番手のランス・ストロール(ウイリアムズ)まで約0.3秒という接戦だ。
Q2進出安全圏かと思われた7番手ライコネンは、スーパーソフトタイヤを履いてピットアウト。7番手以下は全車コースインし、Q2進出をかけたアタックに向かった。
ルノー勢はタイムの更新に成功。ニコ・ヒュルケンベルグが6番手、ジョリオン・パーマーが8番手と大きくジャンプアップした。フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は15番手でなんとかQ2進出を決めた一方で、バンドーンは17番手でQ1敗退となった。
セッション終了間際、トロロッソのカルロス・サインツJr.が『ノーパワー』と訴えながらマシンを止めた影響でイエローフラッグがコース終盤で振られており、セルジオ・ペレス(フォースインディア)はタイムアップが叶わず。サインツ本人もセクター1で全体ベストを叩き出すほどの好ペースだっただけに、アロンソはサインツに助けられた形となった。
Q1敗退はサインツ、バンドーン、ペレス、エリクソン、ケビン・マグヌッセン(ハース)となった。
Q2:アロンソタイム残せず。ルノー2台Q3進出
まずボッタス、ハミルトンがスーパーソフトタイヤを履いてコースインした。ボッタスは1分29秒555、ハミルトンは1分29秒535というタイムをマーク。ベッテルはハミルトンにわずか0.061秒及ばず3番手となった。ライコネンはそこから0.3秒遅れているもののフェルスタッペンは0.772秒、リカルドは0.962秒離されており、予選を迎え、レッドブルがメルセデスとレッドブルに少し置いて行かれた形だ。
アロンソはパワーユニットにトラブルがあったようで、タイムを記録できずにマシンを降りてしまった。
メルセデス、フェラーリ、レッドブル勢に加え、ウイリアムズのフェリペ・マッサはQ3進出は確実と見て2度目のアタックには出なかった。
トロロッソのダニール・クビアトが最終コーナーでオーバーラン。このロスで10番手パーマーにわずか0.024秒届かずQ2敗退となった。週末を通して好調なヒュルケンベルグは、最後にコントロールラインを通過。レッドブル勢を上回る5番手までジャンプアップする驚異の走りでルノーは2台ともQ3進出となった。
Q2敗退はクビアト、ストロール、ウェーレイン、エステバン・オコン(フォースインディア)、アロンソとなった。
Q3:メルセデス同士の一騎討ち制し、ボッタスが初ポール獲得
Q3はリカルド、フェルスタッペンの順にアタックに向かった。リカルドが1分30秒007をマークするが、後ろからボッタスが1分28秒844というタイムをマーク。
ハミルトンはセクター1でボッタスに負けたものの、セクター2で挽回し0.052秒ボッタスを上回る1分28秒792を記録しトップに立った。
ベッテルはハミルトンから0.455秒、ライコネンは0.892秒と大きな差をつけられた。予選Q3でメルセデスがさらにギヤを1段上げた格好だ。
ラスト3分を切り、各車最後の予選アタックへ。ハミルトンがタイム更新に失敗した一方で、ボッタスはタイム更新を果たし、0.023秒差でチームメイトを上回って自身初めてのポールポジション獲得となった。これにより、ハミルトンの連続ポールポジション獲得は、6戦でストップした。
ベッテルは最後のアタックでタイム更新ならず3番手。4番手にはライコネンを逆転したリカルドが浮上した。6番手フェルスタッペンの背後には好調ヒュルケンベルグが入った。8番手以下はマッサ、グロージャン、パーマーという序列だった。
週末を通してほぼ互角だったフェラーリとメルセデスだったが、予選が終わってみれば0.4秒以上の差をつけられた。一方で、開幕戦同様フェラーリ勢はロングランに自信を持っているようで、どんなレース展開になるかが注目される。そこに、フェラーリの間に割って入ったレッドブルがどう絡んでいけるかもレースを面白くする要素だろう。
大注目の決勝は、16日(日)18時(日本時間17日0時)にスタートする。
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F1 2017 バーレーンGP 予選暫定結果
Cla | # | ドライバー | Chassis | エンジン | 時間 | ギャップ | km/h |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ![]() |
Mercedes | Mercedes | 1'28.769 | 219.482 | |
2 | 44 | ![]() |
Mercedes | Mercedes | 1'28.792 | 0.023 | 219.425 |
3 | 5 | ![]() |
Ferrari | Ferrari | 1'29.247 | 0.478 | 218.306 |
4 | 3 | ![]() |
Red Bull | TAG | 1'29.545 | 0.776 | 217.579 |
5 | 7 | ![]() |
Ferrari | Ferrari | 1'29.567 | 0.798 | 217.526 |
6 | 33 | ![]() |
Red Bull | TAG | 1'29.687 | 0.918 | 217.235 |
7 | 27 | ![]() |
Renault | Renault | 1'29.842 | 1.073 | 216.860 |
8 | 19 | ![]() |
Williams | Mercedes | 1'30.074 | 1.305 | 216.302 |
9 | 8 | ![]() |
Haas | Ferrari | 1'30.763 | 1.994 | 214.660 |
10 | 30 | ![]() |
Renault | Renault | 1'31.074 | 2.305 | 213.927 |
11 | 26 | ![]() |
Toro Rosso | Renault | 1'30.923 | 2.154 | 214.282 |
12 | 18 | ![]() |
Williams | Mercedes | 1'31.168 | 2.399 | 213.706 |
13 | 94 | ![]() |
Sauber | Ferrari | 1'31.414 | 2.645 | 213.131 |
14 | 31 | ![]() |
Force India | Mercedes | 1'31.684 | 2.915 | 212.503 |
15 | 14 | ![]() |
McLaren | Honda | |||
16 | 55 | ![]() |
Toro Rosso | Renault | 1'32.118 | 3.349 | 211.502 |
17 | 2 | ![]() |
McLaren | Honda | 1'32.313 | 3.544 | 211.055 |
18 | 11 | ![]() |
Force India | Mercedes | 1'32.318 | 3.549 | 211.044 |
19 | 9 | ![]() |
Sauber | Ferrari | 1'32.543 | 3.774 | 210.531 |
20 | 20 | ![]() |
Haas | Ferrari | 1'32.900 | 4.131 | 209.722 |