










今年の1月にメルセデスを離脱したパディ・ロウが、ウイリアムズに加入し、チーフ・テクニカル・オフィサーに就任することが正式に発表された。
ロウは昨シーズン限りでウイリアムズを去ったパット・シモンズの後任を務める。また彼は、副チーム代表のクレア・ウイリアムズとチームCEOのマイク・オドリスコールと共に、取締役会の一員となる。
3月16日にチームに加入を発表したロウは、こう話した。
「私は常にウイリアムズへ深い尊敬の念を抱いてきた。ウイリアムズは、私がF1で最初に所属したチームだ」
「このリーダーシップをとるポジションに復帰でき、株主になる機会も得ることでき、とても光栄に思っている。このチームに成功をもたらすためにも、自分の仕事をこなそうととてもやる気に満ち溢れている」
「ウイリアムズが定めた将来的なビジョンは力強く、ウイリアムズ独自の遺産を築き、再びF1の頂点に到達することを誓った組織に加入することになった」
「クレアやマイク、チームのみんなと、私のキャリアにとってエキサイティングな局面に向かっていくことを楽しみにしている。特にフランク(ウイリアムズ/チーム代表)は最も熱心な”レーサー”のひとりだ!」
ロウはマクラーレンとメルセデスを経て、再びウイリアムズへ加入することになる。彼は2013年にメルセデスへ移籍し、テクニカル・ディレクターに就任。メルセデスの3年連続ドライバーズ&コンストラクターズタイトルの獲得に貢献した。
ロウとメルセデスとの契約は2016年までとなっていたが、両者は新たな契約合意には至らなかった。そのためロウはメルセデスを離脱し、ウイリアムズに再加入することとなった。
1980年代後半から1990年台前半にウイリアムズに在籍したロウは、ナイジェル・マンセルが1992年にタイトルを獲得したマシン”FW14B”のアクティブサスペンション・システムの開発の重要な部分を担っていた。
ウイリアムズは、チームが再び上位を争えるようになるためにも、現在のF1のトップクラスのチームで培ってきたロウの経験を引き出すことに期待している。
ロウの復帰に関して、クレアはこう話した。
「私は、パディがチーフテクニカルオフィサーとしてチームに帰ってきたことをとても嬉しく思っています」
「パディのようなエンジニアリング能力があれば、チームの士気を高めるだけでなく、チームがグリッドの上位に戻るための努力をサポートしてくれることでしょう」
「ウイリアムズの野望は揺るぎません。そして、我々はレースやチャンピオンシップに勝ちたいと思っています。そのためには、このビジネスで最高の才能が必要です」
「パディは、俺を持っているだけではなく、変革を促進する旗手ともなるべき人材だと信じています。我々は大きな変革を遂げることになるはずで、このチームの将来に再び、非常に興奮しています」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Ben Anderson |