【F1】パーマー「将来の心配はしてない。状況を乗り切れるかは僕次第」
不振の続いているパーマーだが、自身の将来についての心配はしていないと主張し、チームの信頼も得ているという。










ルノーのジョリオン・パーマーは、自身に関するいろいろな噂が飛び交っているものの、将来については心配していないと語った。
パーマーは厳しいシーズンスタートを切っており、今年はまだポイントを獲得できていない。今週末のアゼルバイジャンGPにいたっては、フリー走行でエンジンから出火し予選に出走することすらできなかった。
ルノーは、パーマーが結果を出さなければいけないと明らかにしている。一方彼も、何が要求されているのかということや、現在は十分に仕事をこなせていないということをわかっているという。
「これはチームスポーツだが、チームやエンジニアからのサポートや支援を受けて、この状況を乗り切ることができるかどうかは、僕次第だ」
「僕はできると思っている。ここバクーでのことを含めて、自分の考えている通りに物事が進まないこともたくさんある。でもここ2レースではポジティブな結果も出ている。クラッシュした(土曜日の)フリー走行2回目よりも良いものだった」
「今はこういう状況にいるし自分自身を改善しないといけないことも多少はあるけど、できると思っている」
「大丈夫だ。こういう話はいろいろなところから出てくる。これがどこからどうやって出てくるのかは知らないけど、僕は心配していない。これまでどおり、僕は毎週末のことに集中しているし、向上を続けて良い結果が出るようにトライして、彼ら(チーム)と最終的に話をするだけだ」
ヒュルケンベルグは"レベルが違う"
パーマーは、自身が最も改善を必要としている項目のひとつに予選でのパフォーマンスを挙げた。土曜日にチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが速さを見せていることもあり、彼は苦労している。
改善の必要な点について訊かれたパーマーは、「大部分は予選だ。それが弱点になっている」と話した。
「公平に見ても、ニコはとても強いし良い結果を出している。彼が予選ではミスをしないのに対し、僕はあちこちでミスをしている」
「彼には一貫性があるし、良い仕事をしている。僕はそのレベルに到達しなければいけないし、プッシュしなければいけない。一貫性も必要だし、もっと速く走らなければいけない。もし予選でもっと良いグリッドを獲得できれば、レースでトップ10に入るためのレースペースは十分にあるだろう」
「一度レースで順位を落としてしまうと、レースペースも厳しくなる。例えばカナダGPでは、僕はレースのほとんどをハースの(ロマン)グロージャンの後ろで過ごした。もし彼の前に出ることができていたら、ポイントを獲れていたと思う。それが予選で得られるものなんだ」
また彼は、今年のマシンが著しく彼に合っておらず、自分のドライビングスタイルを適応させなければいけなかった。
「マシンは昨年から大きく変わっているし、ドライビングスタイルも大きく変わっている」とパーマーは話した。
「例えばケヴ(ケビン・マグヌッセンの愛称)は昨年、特にシーズン序盤に素晴らしい仕事をしていたけど、僕は彼に対抗できていた。昨年の終盤3レースでは、僕の方が速かった」
「現時点ではニコは非常に一貫性を持って仕事をしているし、常に僕が望んでいる最大限ものをマシンから引き出せている。それに彼はミスをしない。彼は違うレベルにいるみたいだし、僕は深く追究する必要がある」
「現状では、僕のドライブの仕方は今年のマシンに対して全然機能していないので、もっとよくマシンを理解しないといけない」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ジョリオン パーマー |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Jonathan Noble |