ハミルトンのアタックを妨害し危険な走行をしたとして、ヒュルケンベルグはスチュワードに召喚されたが、ペナルティを免れた。
バーレーンGPのフリー走行2回目、アタック中のメルセデスのルイス・ハミルトンの走行を妨害し、危険な運転をしたとしてルノーのニコ・ヒュルケンベルグがスチュワードに召喚されたが、ペナルティは受けなかった。
スーパーソフトタイヤでアタックに向かったハミルトンは、ミスがあったか1度目のアタックを中断。2度目のアタックに向かったが、ライン上でヒュルケンベルグがスロー走行しており、これを避ける形でコーナーをオーバーランしてしまった。ハミルトンは、チームラジオで『危険なドライバーだ』と不満を訴えた。
セッション後、ヒュルケンベルグは走行妨害と危険な運転の疑いでスチュワードに召喚された。彼は、接近してくるメルセデスのマシンの速度に関して誤った判断をしたと説明し、スチュワードはこれを受け入れた。
スチュワードは、決定に関して次のように述べた。
「ハミルトンはアタックラップ中であり、ヒュルケンベルグはスローラップ中で、接近してくるマシンがあることに気づいていた。ヒュルケンベルグはコーナーの入り口で左に動いたが、お互いに違うラインを取ったために、コース上の同じポイントに同時に到達してしまった」
「この点と、以前の同じようなインシデントに対するスチュワードの判断を考慮し、それ以上の措置は必要ないと判断した」
ヒュルケンベルグは、ハミルトンのスピードについて、誤った判断を下したことを認めた。
motorsport.comから質問を受けたヒュルケンベルグは「本当にタイミングが悪かった」と答えた。
「間違いなく、すごく難しい状況だった。僕のエンジニアは、(ハミルトンがどこにいるか)伝えてきた。僕が彼を見た時、彼はまだかなり遠くにいたんだ」
「僕は彼がどれだけ速く、スピード差がどれだけあるかについて、誤った判断をした。そして結局、自分が間違ったタイミングで間違った場所にいることがわかったんだ」
「僕は、ターン9とターン10の間でイン側に寄り、彼のラインを開けておきたかったんだ。ちょっとスピード差があり、うまくいかなかっただけだ」
ハミルトンに謝罪したかどうか問われたヒュルケンベルグは、「ああ、ひざまずいて謝ったよ! 起きてしまったことに何て言い訳をすればいい? 僕は消えていなくなることはできないし、そうしたいとも思わない」とジョークを飛ばした。
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