【F1】ピレリ「F1が望むタイヤを用意した。退屈になっても責任はない」

ピレリは新しいタイヤのコンセプトが”良いF1ショー”をもたらさなかったとしても、その責任はピレリにはないと主張する。

 ピレリは2017年の新たなレギュレーションに沿ってタイヤのデグラデーションを軽減させるために、タイヤのコンセプトを一新した。それは2011年にF1のタイヤサプライヤーになって以来、ピレリが守り続けたフィロソフィーからの脱却を意味する。

 ピレリのモータースポーツディレクターであるポール・ヘンベリーはmotorsport.comに対し、新しいタイヤのコンセプトが”良いF1ショー”をもたらさなかったとしても、その責任はピレリにはないと語った。

「全てを取り入れることはできないし、左と右を同時に進むことはできない」

「最初こそ、我々が望む方向に進んでいたが、今は別の方向に進むという決断をした」

「今季のタイヤは、F1が我々に求めている方向性に従って用意した。我々がF1に求めているのは、F1が望む方向性を全てピレリに伝えて欲しいということだけだ。我々は”納品して欲しい”と言われたものを製造し、しっかりと納品するだけだ」

「F1と我々の方向性は別だ。もし人々が言うようにピレリの望む方向性で行くのであれば、我々はF1に良いレースをもたらさなくてはならない義務を負うだろう」

 ピレリが新たなタイヤテストのために使用していたミュールカー(2015年のF1マシンのダウンフォースを強化したもの)は、2017年のF1マシンを想定したダウンフォース量を発生させることができなかったため、シミュレーションデータを取得するのが遅れることになった。

「最大の課題は、想定しているダウンフォースが発生できなかった場合、タイヤをうまくコントロールできなくなるという点だ」とヘンベリーは言った。

「ミュールカーは、パフォーマンスレベルにおいて問題があったが、そのシミュレーションデータは我々の手元に蓄積されている」

「実車とデータのシミュレーションがどれほど近しい結果を出すことができるのか疑問だが、おそらく彼らはそれをやってのけるのだろう」

 また今季のF1はピットストップ回数が減り、レギュレーションの変更によってオーバーテイクが増えるような状況になるはずだと、ヘンベリーは予測している。

「ピットストップ回数は少なくなるだろう」

「それはタイヤのデグラデーションを軽減させたからだ。そもそもタイヤ交換はタイヤの性能劣化か磨耗の為に行われるが、今季のタイヤはどちらも軽減させている」

「ワンストップ作戦がおそらく主流になるだろう。しかし、マシンのエアロダイナミクスに寄り添って我々が製造したタイヤならば、ドライバーにオーバーテイクを促すことができるはずだ」

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シリーズ F1
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