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【F1】フェラーリの”隠し玉”。革新的インジェクションを開発中の噂

フェラーリの新車SF70Hは、バルセロナテストから信頼性とペースの良さを発揮しているが、彼ら最大の開発は導入されていないようだ。

【F1】フェラーリの”隠し玉”。革新的インジェクションを開発中の噂

 フェラーリは、先週行われた1回目のバルセロナテストでメルセデスコンビの間に割って入り総合2位&3位となるなど、ペースの良さを発揮。信頼性も文句無しだったが、チームが開発しているとされる”切り札”はまだ投入されてはいないようだ。

 フェラーリのニューマシンは、キミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルを満足させるようなスピードとハンドリングを示しているように見える。パワーユニットについても、大きな前進を遂げているようだ。

 フェラーリは1基のパワーユニットで4日間のテストを完了しており、2017年仕様パワーユニットの唯一のカスタマーであるハース共々、素晴らしい信頼性を発揮している。

 テスト後、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、2017年パワーユニットにおけるフェラーリの進歩は『驚くべきモノ』だとして歓迎していた。

 フェラーリの新パワーユニットの初走行は有望な結果を残した。しかしフェラーリのレーシング部門のエンジニアは、”ダブルアンカー”インジェクションシステムと呼ばれる、革新的な技術ソリューションの開発に取り組んでおり、シーズン後半の導入を狙っているようだ。

”ダブルアンカーインジェクション”とは?

 フェラーリの会長であるセルジオ・マルキオンネの命令で、フェラーリのファクトリーがあるマラネロでは、メディアとのコミュニケーションが禁止されている。しかしファクトリーでは、アンカーと呼ばれるパーツを2つ備えた新しいタイプの燃料インジェクターの開発が行われているようだ。

 レギュレーションでは1つのシリンダーに燃料インジェクターは1つと規定されているが、ダブルアンカーインジェクションでは従来よりはるかに高い精度で燃料を噴射できるようになり、インジェクターを増やすのと同じような利点が得られると考えられる。

 これにより、燃焼の効率を上げられる可能性があり、不完全燃焼を防ぐことができる。

 この新技術はまだテストされていないと考えられており、バルセロナで走行したパワーユニットが標準バージョンとなる。

 しかし新技術の開発が成功すれば、フェラーリはダブルアンカーインジェクションを、燃焼室内で混合気を予燃焼させる”ジェットイグニッション”のコンセプトに導入することができる。

  現在のV6ターボ&ハイブリッドのパワーユニット時代においては、エネルギー消費を少なくし、パワーをより多く絞り出すことが鍵となる。その点で、各マニュファクチャラーは燃料をいかにうまく燃焼させ、効率よくパワーを引き出すかを盛んに研究しているのだ。

 今年のレギュレーションでは、レースで使える燃料の総量が5kg追加され105kgとなったが、燃料の消費を他のチームよりはるかにうまく管理することができれば、大きなアドバンテージとなる。

 マシンの重量が10kg軽くなれば、1周につき0.3秒ほどのタイムアップにつながるため、より軽いマシンでレースをスタートできれば、素晴らしいパフォーマンスを得ることができる。

  新レギュレーションが導入されたことで、今年はマシンの空力学的な変化が注目されているが、ダウンフォースが増加することで空気抵抗も増加するため、パワーユニットの性能がさらに重要になる。2017年シーズンの開発競争は、空力的なアップデートだけではなく、エンジンやパワーユニット全体にも及ぶことだろう。

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この記事について

シリーズ F1
チーム フェラーリ
執筆者 Franco Nugnes