【F1】フェリペ・マッサQ&A「ウイリアムズだからこそ復帰を決意した」

引退したニコ・ロズベルグの後任選びの結果、先にF1引退を発表していたフェリペ・マッサが復帰することになった。本人の心情はいかに。

 1月16日、メルセデス育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインのザウバー加入を皮切りに、フェリペ・マッサのウイリアムズ復帰、バルテリ・ボッタスのメルセデス加入がドミノ倒しのように発表された。

 フェリペ・マッサは、昨シーズンのイタリアGPの時点ですでにF1からの引退を発表していた。最後の母国レースとなる予定だったブラジルGPではレース中にもかかわらず、フェラーリとメルセデスのピットクルーが整列して、リタイアしたマッサを出迎えるなど前例がないほど素晴らしい雰囲気の中でマッサはF1でのキャリアを終えた、かのように見えた。

 ところが、シーズン終了後にチャンピオンを獲得したメルセデスのニコ・ロズベルグが突如引退を発表したのが引き金となり、ドライバー市場は大混乱に陥った。メルセデスは育成ドライバーのウェーレイン昇格をよしとせず、ウイリアムズとの契約を有していたボッタスを欲しがった。この影響で、新人であるランス・ストロールと経験あるボッタスのコンビをすでに発表していたウイリアムズは、ボッタスの後任として経験豊富なマッサに白羽の矢を立てたのだ。

 ウイリアムズでもう1年F1で戦うことを決めたマッサ。ウイリアムズは彼のその決意に迫るためインタビューを行った。

ーー昨シーズン末、あなたはF1を引退するのに今が正しいタイミングだと語っていましたが、何が変わったのですか?

「レースへの情熱はまだ残っているので、どこかでレースをするつもりだった。僕は過去3年間、楽しい時間を過ごしたのでウイリアムズに深い愛情を持っている。だから2017年にカムバックして、チームが前進するために必要な、安定性と経験を彼らにもたらすことが正しいことだと感じたんだ」

ーーF1に留まる別の機会があったら、それを選んでいたと思いますか?

「僕はレースや、コース上での戦いに情熱を持っている。僕の復帰は、F1が最善の選択肢だったからではなくて、ウイリアムズでの役割が最善の選択肢だったからだ。他のチームだったら、復帰していないだろう」

ーー昨シーズン末、あなたは素晴らしい雰囲気の中でF1を離れました。復帰した今、ファンから同じような歓迎を受けられるでしょうか?

「昨年ブラジルやアブダビで見たものは決して忘れないだろう。僕は昨年起こった全ての出来事や、受け取った全てのメッセージに感謝している。今シーズン何が起こっても、またF1を去ることになれば僕は毅然とした態度でいるよ」

ーーまだF1でレースをしたいと思っていますか?

「2014年にウイリアムズに加わった時から、僕はこのアットホームなチームの一員になれたことを喜んでいた。僕がレースとコース上でのバトルへの欲求を失ってはいないことは確かだ。僕が今年何をしていたとしても、できる限り良い仕事をするために、100%努力していただろう。もしその情熱がなければ、復帰に同意することはなかっただろうね」

ーー冬の間、あなたはF1以外のいくつかのカテゴリーと繋がりを持っていたと思います。どの程度の会話があったのですか?

「昨年F1引退を発表して以来、いくつか話を貰っていてそれらを吟味していた。いくつか興味深い話もあったけど、僕はF1に復帰するという決断を下したので、今はそれに集中している」

ーーこれまでチームメイトだったバルテリ・ボッタスについてはどう思いますか?

「現在のチャンピオンチームであるメルセデスに加わるということは、バルテリにとって大きなチャンスだ。彼は才能のあるレーサーだし、3年間彼と一緒に働けたことは素晴らしいことだった。僕は、彼がキャリアの”新章”でベストを尽くすことを願っているよ」

ーー金銭面はあなたがF1に戻る決定要因の一つですか?

「交渉や数字に関する詳細については話さないよ。僕が言えることは、これが正しい決断だったということだけだ。僕はチームの一員として頑張っていく」

ーーではどういった要因がその決断を促し、どのような要因を考慮しましたか?

「昨シーズンの終わりにニコ(ロズベルグ)の予期せぬ引退が突如起きた。それでバルテリは素晴らしい機会に恵まれて、僕にもチャンスが巡ってきた。僕がF1に戻ってくるかもしれないとメディアが報道し始めた時、もう一度F1で戦う僕の姿を見たいと思ってくれていた多くのファンからの反応にとても感動したんだ。それは確かに決定要因だ。僕はファンに感謝しているよ。でも最終的に、僕が断りきれなかったオファーがあった。そう、ウイリアムズだ!」

ーー契約は今季の1年間だけですか?

「今は2017年の契約しか結んでいない。それ以上はまだ何も考えていないよ」

ーー新たなチームメイトのランス・ストロールに対してどう感じていますか?

「僕はランスのことを昔から知っていて、彼とともに働くことを楽しみにしていたんだ。彼はF1で戦っていけるだけの実力を証明していて、ウイリアムズのマシンを乗るというチャンスに値するドライバーだ。それにF1に新たなドライバーを迎え入れること自体が素晴らしいことだと思うよ。ランスはまだ若いかもしれないけど、これまでもウイリアムズは若いドライバーを育成してきた経験がある。ランスの成長速度が速いのはわかっているし、モータースポーツはチームスポーツだから、彼をできる限りサポートしていこうと思う」

ーー2017年をどう考え、何を望んでいますか?

「多くのレギュレーションが変更されてかなり面白い年になるはずだ。僕はこれから今シーズンに向けて準備をしているチームと、多くの時間を過ごすことになると思う。マシンに乗っていない時点で2017年を予想するのは時期尚早だ。でも来月からテストが始まると思うと、FW40をドライブするのがとても楽しみになってくる」

ーーウイリアムズは今年で設立40周年を迎えます。そういった意味でも今年は楽しみですね。

「そうだね、とても楽しみにしているよ。ウイリアムズはモータースポーツの中で素晴らしい歴史を持っていて、そのようなチームが40周年を迎えられるということは素晴らしい業績だ。チームが40周年アニバーサリーを企画しているようだから、それに参加することができることを楽しみにしている」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー フェリペ マッサ
チーム ウイリアムズ
記事タイプ 速報ニュース