【F1】フェルスタッペン、来季へ向け準備万端。「あとは経験と勝てるマシンだけ」
フェルスタッペンは、レッドブルでの1シーズンに満たない経験で、来季タイトル争いをする準備ができたと語った。












レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、スペインGPでレッドブルに昇格してから波乱万丈なシーズンを過ごしている。トロロッソからレッドブルに昇格して初のレースとなったバルセロナでのスペインGPに優勝した一方で、ライバルと議論を呼ぶようないくつかのクラッシュに関わっている。
いくらかフラストレーションの溜まる状況だったにもかかわらず、フェルスタッペンは、もしレッドブルが来季、強力なマシンを用意できた場合、栄冠を狙う準備はできていると確信している。
「そうだね、もちろんだ。チャンピオンシップに勝てるようなマシンを手にできれば、思考はがらっと変わるからね」と彼はmotorsport.comの独占インタビューで語った。
「(もしそんなマシンを持っていれば)いつも105%の力を出す必要がなくなる。少し余裕が持てるし、優勝を目指してプッシュする代わりに一息置くことができる」
「可能な限りベストなリザルトを得ようと、常にトライしているのはわかってもらえると思う。それが勝利を得るためにベストな方法だからね。でも時々それが悪い方に行ってしまって、人々からアグレッシブすぎると思われることがある。けど、(マシンが強ければ)気持ちがすっかり変わってしまうと思うよ」
マシンの限界を探るフェルスタッペン
フェルスタッペンは、レッドブルに移って直面した最大のチャレンジのうちのひとつは、マシンをどれだけ激しくプッシュできるか探ることだったと語った。
チームメイトのダニエル・リカルドはチーム在籍3年目ということもあって安定していたが、フェルスタッペンはトロロッソからの昇格には目を見張るものがあったと語った。
進化が必要な部分はどこかと問われたフェルスタッペンは「一般的に、マシンの限界をもっと知ればいいだけだと思う」と語った。
「異なる事態、異なる天候状況、その他いろいろな場面で、どうドライブしなければならないかを知る必要がある」
「そして、もっと快適なシートポジション、スロットルペダル、ブレーキペダルを得るんだ。これらの装備を快適にするのがどれだけ大変なことか……」
「僕はもっともっと、自分の望むようにやりたいと思う。けど、新しいトラックでは常に新しいことを経験する。それから『あー、これはマシンによく機能しそうだから、これからやってみよう』ってなるんだ。進歩を続けているんだよ」
「トロロッソの時よりリラックスしている」
リカルドとの競争は時に非常に接近しており、いくつか小さな火種はあったものの、トロロッソ時代より今の方がかなりリラックスしていると語った。彼はカルロス・サインツJr.とチームメイトだったトロロッソ時代は、ビッグチームに移籍するために張り詰めていたという。
「とてもシンプルなことだと思う」と彼は説明した。
「トロロッソにいた時は、自分がビッグチームに移籍することができると証明したかった。それが、少し張り詰めていた理由だ」
「一旦ビッグチームに昇格したら、そこからは良い結果を出そうと取り組み始め、優勝や表彰台を懸けてバトルを始める。それが今もっとリラックスしている理由だと思う」
リカルドから学んだことは何かと問われたフェルスタッペンは「経験だけだと思う。もちろん、彼の方がマシンをよく知っている。彼はすでに何年もドライブしているんだ。一般的な経験だけだね」と語った。
「そしてもちろん、一般的にマシンに乗り込んだ時に、時々マシンの最大のポテンシャルがわからない時がある。それは経験からくるものだと思う」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |