【F1】フェルスタッペン「追い抜きの難易度は去年と変わらない」
合同テスト2日目の走行後、マックス・フェルスタッペンはオーバーテイクの難易度は、去年と変わらないと述べている。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のオーバーテイクに対する評価は賛否両論ではあるが、彼はこれまでの2年間で、人々の記憶に残るような数々のオーバーテイクを披露してきた。
2017年のマシンは新たなレギュレーションを導入したことにより、ダウンフォースが高くなりコーナリングスピードが上がった。これまでもそれが原因となって、オーバーテイクが減少すると多くの人々が危惧していた。バルセロナでのシーズン前テスト初日にも、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)は、オーバーテイクが減少すると予測している。
しかし、2日目に同僚のダニエル・リカルドからマシンを引き継いだフェルスタッペンは、別の意見を持っている。
フェルスタッペンは2日目の走行について次のように語った。
「今日はいくつかのマシンに近づくことができた。だから大丈夫だ。僕は昨年と変わらないと思う」
「本当に(去年と)似ていると感じたよ。ダウンフォースが高くなったことでコーナリングスピードが上がった。だから前方のマシンに近づくのが難しくなったんだ」
「(オーバーテイクの難しさは)ほぼ同じだと思う。でももう少し待ってみないとわからないね。うまくいけば僕たちはオーバーテイクする必要すらないんだから」
トラブルからのリカバー
レッドブルはテスト初日にトラブルを被った。その日のドライバーを担当したリカルドは、パワーユニットのトラブルなどにより2度走行を中断させられた。
そのトラブルで初日に予定していた走行距離には未達だったが、2日目にはフェルスタッペンは89周を走りきることができた。
「いつも初日には起こり得ることだ。基本的に僕たちのためのシェイクダウンなのだから」とフェルスタッペンは語った。
「昨日はあまり走らせることができなかったから、今日はかなりポジティブな1日だった」
「今日のマシンには信頼性があった。何もトラブルが起きなかった。新しいパワーユニットなんだから、他のチームとのパフォーマンスを比べるよりも、まずは走行距離を稼ぐことが重要だと思う。僕たちは確かに少しずつ前に進歩していて、いつでもポジティブだ」
結論を出すには時期尚早
フェルスタッペンは、タイムが近いキミ・ライコネン(フェラーリ)とハミルトンの1.2秒落ちの3位でテスト2日目を終えた。それに対し、彼はRB13の競争力について結論を下すのはまだ時期尚早だと主張している。そして、メルセデスが2日目に150周以上も走行を重ねたことに対し、彼は次のように語った。
「彼らは僕たちよりも多くの距離を走ったのかもしれないけど、レッドブルにとっては良い1日を過ごすことができた。僕たちは自分たちの仕事に集中しなければいけない」
「他のチームと比較するのにはまだ早すぎる。僕たちは僕たちのプログラムを行い、彼らは彼らのやるべきことをやる。比べるのはそれからだ」
Additional reporting by Erwin Jaeggi
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |