【F1】フォルクスワーゲン「F1はコスト過多。危険な道を歩んでいる」

フォルクスワーゲン・グループのディレクターであるベルンハルト・ゴブマイヤーは、チームの運営コストが上昇しているF1に警告を送っている。

【F1】フォルクスワーゲン「F1はコスト過多。危険な道を歩んでいる」
Lewis Hamilton, Mercedes-Benz F1 W08 leads at the start of the race
Start of the race, Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 leads
Sebastian Vettel, Ferrari SF70-H leads at the start of the race
The lights come on and a marshal gives the green flag for the start
Kimi Raikkonen, Ferrari SF70-H at the start of the race
Marc Marquez, Repsol Honda Team leads at the start
Start action Marc Marquez, Repsol Honda Team leads
Jorge Lorenzo, Ducati Team
Atmosphere in Spielberg
Andrea Dovizioso, Ducati Team, Marc Marquez, Repsol Honda Team

 F1のCEOであるチェイス・キャリーと、スポーツ面のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、現在のコンコルド協定が2020年に失効すれば、分配金を含めたチーム間の収入をより公平化できると主張している。

 一方、フォースインディアのようなチームは、F1オーナーのリバティ・メディアに迅速なコスト削減に集中するよう促している。

 最近、グループの中の2ブランド、ポルシェとアウディがフォーミュラE参戦に向けた取り組みを始めているフォルクスワーゲン・グループ。同グループのディレクターであるベルンハルト・ゴブマイヤーは、F1の小規模チームが「非常に危険な道を歩んでいる」と考えている。

「私の意見だが、F1は危険な道のりを歩いている。高価すぎるんだ。ビッグ4(フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレン)を除いた、ほとんどのチームが財政的な問題を抱えていて、サーキットは彼らが求めているだけのモノを支払うことができない」と、ゴブマイヤーはmotorsport.comに語った。

「メルセデスでは、1500人を超える人々がF1プロジェクトに取り組んでいる。この数字は、サプライヤーは考慮していないものだ」

「おそらく、2台のマシンに2000人ほどの人間が関わっていることになるだろう。イングランドにいる彼らの賃金がどれだけ高いか、そしてどれだけ高価な素材を使用しているか、考慮する必要がある」

 ゴブマイヤーは、スポーツのコストをコントロールするという面で、ヨーロッパよりアメリカのモータースポーツの方がいい仕事をしていると主張した。

「アメリカでは、コストのコントロールが心がけられている。彼らはうまくそれを管理している」とゴブマイヤーは指摘した。

「ヨーロッパには様々なカテゴリーがあり、その中にはコスト管理が本当に優れているものもある。しかし、F1は完全にその範囲外だし、WEC(世界耐久選手権)も同様だ」

 彼は、スポンサーを再び誘致するためには、F1がより良いショーを提供する必要があると考えている。

「スポンサーの数は減少している。タバコ会社のような大きなスポンサーは、もう存在しない。小規模なスポンサーもまた減っている」

「スポンサーの数が減り、観客の数が減っているのと同時に、コストが増えている。何かが適切ではないんだ。彼らはもっとレースをスペクタクル溢れる素晴らしいものにしなければならない」

MotoGPの方が”100倍良い”

 かつて、MotoGPのドゥカティ・チームでゼネラルマネージャーを務めていたゴブマイヤー。ショーとしては、MotoGPの方がF1よりはるかに優れていると語った。

「興行という面では、MotoGPはF1をはるかに上回っている。100倍は優れているし、比較にならない。MotoGPやそのサポートレース、そしてワールドスーパーバイク選手権はF1より良い”道”を歩いている」

「理論的には、MotoGPはその人気を商業的に利用できるポテンシャルがあり、彼らはそうした。そして、我々はグループ内にドゥカティを持っており、スポンサーシップで何を達成することができるのか、その違いを見ることができた」

「ドゥカティは最大のスポンサーシップを達成している。ポルシェでも、ベントレーでも、アウディでさえ、このような大きなスポンサーシップを達成することはできない。ドゥカティは特別で、フェラーリにも匹敵する。スポンサーにとって本当に価値があるんだ」

「彼ら(ドゥカティ)はメディアやホスピタリティ、プログラムなどの面で、レースを素晴らしく活性化している。その点で、クルマはそれほどうまくいっていない」

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シリーズ F1
執筆者 Vivek Phadnis