【F1】ヘルムート・マルコ、フェルスタッペンの欠点を語る
レッドブルのヘルムート・マルコは、今年大躍進を遂げたフェルスタッペンの欠点は「我慢が足りないところ」だと語った。






昨年トロロッソからF1にデビューしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、今シーズン活躍したスターのうちのひとりだ。
スペインGPを前にトロロッソからレッドブルへ移籍したフェルスタッペンは、ポディウムを7回獲得し、ドライバーズランキング5位でシーズンを終えた。
しかしレッドブルのレーシングアドバイザーであるヘルムート・マルコは、彼が完璧なドライバーになるために、もっと我慢強くなることが必要だと話した。
マルコは、「たまに彼の我慢が足りない時もあるが、それを除けば彼に弱みはない」とF1の公式ウェブサイトのインタビューに答えた。
「冷静になって自分のラップに集中しなければならない時、たまに彼は自分のやり方で状況を押し通そうとする。しかしすでに彼はそういう自分から変わろうとしている」
もしレッドブルが来年コンペティティブなマシンを用意することができれば、フェルスタッペンがチャンピオン争いに絡んでくる可能性はあるとマルコは考えている。
「私が初めて彼に会った時、彼は15歳だった。その15歳の少年が成熟した26歳と一緒にいることで、信じられないほどの自信に繋がったのだろう」
「以来3年が経ったが、彼は素晴らしい学習曲線を描いている。彼は同じミスを繰り返さない。タイトル争いの準備は整っている」
「これ以上準備する必要はない。自分のレースに対する評判を理解している」
またマルコによると、レッドブル移籍直後のスペインGPで勝利したフェルスタッペンは、F1の偉大なドライバーのひとりだという。
「レッドブルでの最初のレースで勝ったことで、様々な状況で彼は普通のドライバーと大きな差がないことを示してきた」
「メルセデスのふたりがリタイヤしたことで、おそらくこの勝利が我々の元へ転がってきたのだと思う。しかしブラジルでは、彼は平均レベルを上回っただけでなく、素晴らしいドライバーのうちのひとりだった」
フェルスタッペンはそのアグレッシブなドライビングスタイルのせいで、何人かのドライバーから批判を受けてきたが、マルコは、フェルスタッペンのアプローチは、ミハエル・シューマッハーやアイルトン・セナとよく似ていると考えている。
「まったく新しいアプローチで、彼が勢力図を築き上げたのを私は見てきた」
「レースとはどんなものであるか、過去にはそれがどういうものであったか、彼は何度もそれを示してきた」
「セナやシューマッハーが現れた時、彼らも異なるアプローチをとって、彼らの時代を築いてショックを与えたのを覚えている。そして彼らも大いに批判を受けていた」
「今の我々は飢えており、人目をひくような若いドライバーを欲している。それは1回、2回、3回、そして4回とタイトルを獲得した以前のチャンピオンのように、向こう見ずな態度をとるような、そういうドライバーだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Pablo Elizalde |