【F1】ベッテル、ライコネンを擁護「誰も彼の才能を疑っていない」
ベッテルは、ライコネンはここまで苦戦続きだが、誰も彼のスキルや才能を疑ってなどいないと語った。







フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、チームメイトのキミ・ライコネンがシーズン序盤に苦戦していたことについて、自分の流れに乗れていないが、時が経つにつれてそれも改善されていくだろうと話した。
開幕から4レースを終えて、ベッテルはドライバーズ選手権でトップに立っている。一方ライコネンは、表彰台はまだロシアGPでの1回だけであり、ベッテルから37ポイント離されている。
ライコネンは、開幕戦では4位でフィニッシュし、第2戦中国GPでは優勝したベッテルから40秒遅れの5位だった。レース後、フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、ライコネンのレースについて話し合いたいと語っていた。
バーレーンでは、スタートこそ悪かったもののレースではそれを挽回し4位でフィニッシュ。その後ライコネンは、マルキオンネとの関係は"全て良好"だと話し、ロシアGPでは今シーズンベストとなる3位を獲得した。
そのロシアGPでは、わずか0.059秒差で2008年フランスGP以来のポールポジションを逃したが、良いレースペースを見せて3位を獲得。2位のベッテルとの差は約11秒であり、今シーズンのレースで最も差を詰めた。
ベッテルは、ライコネンがシーズン序盤に苦戦していたことに同情したが、シーズンが進むにつれてその浮き沈みも改善するだろうと考えている。
「彼は自身にふさわしいレースができていない」とベッテルは話した。
「バーレーンでは、スタートとオープニングラップでたくさんのものを失った。それがなければ、彼は表彰台に乗っていたと思う」
「僕は何が起きたのかを正確に見ているし、ここまで彼は100%流れに乗れているというわけではない。でもパドックには、彼が最も才能あるドライバーの一人であるということに疑問を持っている人はいない」
「WRCに出場して、彼のようなレベルを発揮出来る人はいないと思う。F1に戻った今は、また(F1に)ペースを合わせるだけだ」
「彼のスキルや才能を疑う人はいないと思うけど、僕が話したように、物事をうまく進めていく必要がある」
「昨年を振り返ると、僕もいくつかのレースではうまくいかなかった。アップダウンはあるけど、シーズンを通して大抵のことは平等だ」
またライコネン自身も、トップ4ドライバーの差がわずかであることを考えて、フェラーリが"細かい項目"を改善できれば、もっと良くなるだろうと考えている。
「今年は少し厳しいスタートを切ったと思う」とライコネンは話した。
「理想からは遠いけど、ソチでの週末は前進できたと言える」
「あの時の流れにはとても満足しているけど、まだ3位でフィニッシュできただけだ」
「改善を続けていけば良くなるだろう。でも細かい部分の修正は残っているし、それができれば優勝もできるはずだ」
「僕たち4人は大抵の場合近いところを走っているので、最終的には、小さな問題が大きな差を生むことになる」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | キミ ライコネン , セバスチャン ベッテル |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Lawrence Barretto |