【F1】ベッテル「苦難の2016年を経て、フェラーリは大きく前進した」
ベッテルは、苦難の昨シーズンを経験したことで、今のフェラーリはさらに強いチームになることができたと確信している。








シーズン前の合同テストの最速タイムを記録したのは、フェラーリのキミ・ライコネンだった。
昨シーズンの開幕前、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは開幕戦の優勝とタイトル獲得を大胆に”宣言”したものの、思うように勢いを伸ばせず、結局未勝利に終わっている。
しかしフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、昨年のシーズン前と比べて、今のフェラーリはさらに強いチームになることができたと確信している。
「昨シーズンよりも、準備が整っているし、ラップ数も稼ぐことができている」
「チーム全体において、改善されたと思う。昨年から多くのことを学ぶことができたから、僕にとって昨シーズンは最も大事な年だったんだと今では思う」
「(2016年シーズンは)結果を見ても、良い年だったとはみんな思えないかもしれない。でも僕はこれまで経験してきたことは、チームが一歩前進するために本当に重要なものだったと思うし、うまくいけば目標を成し遂げられていたとも思う」
「でも開幕戦が始まるまで、フェラーリが目標を成し遂げると確信できる根拠を得られるとは思っていない」
また、ベッテルは2016年シーズンでチームが得た経験について詳細を語った。
「昨シーズンは多くの教訓を得たことで、組織全体、そしてチーム全体が成長できたんだ。とても重要な年になったよ」
「2015年は僕がフェラーリに加入した最初の年だ。フェラーリで優勝するというミッションを背負い、新たなスタートきることができたから、素晴らしい年だった。2016年も、結果だけ見れば残念なものだったけど、組織が大きな前進をすることができた年だ思う」
「僕はチームが大きな進歩を果たし、かつ、それに結果が伴う時がくると思うし、それまで辛抱しなければいけないと思っている。チームがうまく動くようになれば、いつの間にか結果がついてくるはずだ。それがいつになるのかはわからない。でもいつの日か、僕たちが目標を達成するのは確かなことだ」
シーズン前の段階で、フェラーリは優勝候補ではなく、依然として打倒メルセデスを目標にしているとベッテルは主張した。
「開幕戦で表彰台のためにレースすることができればすごいと思う。でも今はまだ遠い話だ。ラップタイムからすれば、(メルセデスから)それほど離れていないと思うけど、まだたくさんのことを学ぶ必要があるんだ、僕たちは今でも成長し続けている」
「もしどこかのチームが3連続でレースを優勝したのなら、そのチームが優勝候補だと言えるだろう。そういうチームは、良い人材が揃っていて、良い働きをしているんだろうね。そういうチームが(メルセデスを)打ち負かすんだ」
「今、僕たちが最速であってもどうしようもない。だって何のポイントも得られないんだから。タイムシートを見て誰がどのポジションにいるのか想像している人もいるんだろうけど、それで勝てるわけでもない」
「僕たちの目標は、自分たちのプログラムを完了させることだ。進捗は少し滞っているものの、着々と進歩を遂げることができているし、マシンも仕上がってきている。とにかく今は、僕たちがどれほどやれるのか様子を見てみよう」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | セバスチャン ベッテル |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Adam Cooper |