【F1】ホンダ、カナダGPでアップグレード導入へ向けギリギリの調整
ホンダF1の総責任者である長谷川祐介氏は、来週のカナダGPでパワーユニットにアップグレードを投入できるかは「かなりギリギリ」だと語った。









ホンダは、カナダGPでパワーユニット(PU)に最初のメジャーアップデートを投入する予定だったが、導入できるかは非常にギリギリだという。
プレシーズンのテスト以来、ホンダPUは信頼性のなさに悩まされている上、パワー的にもメルセデスやフェラーリ、ルノーといったライバルたちに遅れを取っているため、改善が急がれている。
当初はカナダGPで性能向上を目指したアップグレードが投入される予定だったものの、耐久性を証明するためのテストに時間が割かれているようだ。
「私たちは諦めずに、(アップグレードの準備ができるよう)取り組んでいますが、木曜日までどうなるかはわかりません」と、ホンダF1プロジェクトの総責任者である長谷川祐介氏は語った。
「すでに、私たちは(アップデートから)いくらかパフォーマンス向上を得ていますが、それが非常に小さかった場合、エンジンを交換する価値はありません」
「私たちはまだセッティング作業に着手していません。その仕様でのセットアップに十分な自信がなければ、ドライバビリティーに問題が生じるため、セッティングも重要です」
「私たちはいくつかのエレメントを開発していますが、信頼性を確認しセットアップができればそれを導入することができます。すべての準備ができているわけではありませんが、いくつかの要素は準備が整っています」
「次のステップアップが非常に小さい場合でもそれを踏み出すか、それとも別の機会にパフォーマンスを向上させるのか? カナダで大きなアップデートを投入できるかどうかは非常にタイトです」
長谷川氏によれば、このアップデートはタービンの調整に加え、内燃機関(ICE)の改善に焦点が当てられているという。
「ICEは、私たちが改善する必要がある、最大のエリアです」と彼は付け加えた。
今季これまでのところ、ホンダはエンジンマッピングを変更し、信頼性の向上とインダクションと燃料システムの改良を行ったのみだ。
マクラーレン・ホンダは今シーズンポイントを獲得していない唯一のチームになってしまった。チーム代表を務めるエリック・ブーリエは、ホンダのパフォーマンス向上が両者の同盟関係の進展に重要だと述べた。
「エンジン性能において、”ハイエンド”になれば我々は安心できるだろう」と彼は語った。
「シーズン後半に力強いパフォーマンスを発揮しポイントを獲得するためには、我々のパートナーの前進が必要だ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Lawrence Barretto |