【F1】ホーナー「来年のウエットタイヤには、改善の余地がある」
ブラジルGPでアクアプレーニングが多発したことを受けて、ホーナーは、ウエットタイヤには改善の余地があると話した。







先週のブラジルGPでは、多数のドライバーがアクアプレーニングの憂き目にあってしまったため、フルウエットタイヤの機能改善が求められいる。キミ・ライコネン(フェラーリ)は、10年前のタイヤならこういうことにはならなかったと話した。
また、ウエットコンディションでも、ピレリのインターミディエイトタイヤでスピードを出して走行できたため、状況はさらに悪くなっている。これによってドライバーたちは、路面の水量が多い状況でも、ウエットタイヤではなくインターミディエイトタイヤでの走行を選択した。
ピレリは2017年に向けてウエットコンディションでの改善に取り組んでおり、フェラーリ、レッドブル、メルセデスがウエットコンディションを想定したテストを行っている。
レッドブルは、今年の初めにポール・リカールで雨用タイヤのテストを行っており、今月初めにはアブダビでも再度そのテストを行っている。
このテストでは、ピレリがチーム側に詳細を知らせていないため、チームも何をテストしているのかわからない状況だが、タイヤの改善が必要であるという十分なフィードバックを得られているという。
フルウエットタイヤの改善によってウエットコンディションでの苦労が減る可能性があるのかと尋ねられたホーナーは、「もちろん、助けにはなると思う」と話した。
「インターミディエイトよりも、フルウエットタイヤでアクアプレーニングが起きていたことは周知のとおりだ。(マーカス)エリクソンはインターミディエイトを履いていたが、キミ(ライコネン)はフルウエットタイヤを履いていた時に、我々の目の前でクラッシュした」
「この状況を改善しようと、我々は今年の初めにウエットでテストを行った。フルウエットコンディションでの改善の余地はあると思う」
しかしホーナーは、2017年のマシンはダウンフォースが増加することで、なぜ現行のマシンが大雨の対処に苦労しているのかという問題を解決する手助けになるだろうと話した。
「いくつか考えることはある。しかし願わくば、ダウンフォースの増加が状況の改善につながってほしい」
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この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |