










フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダMCL32に乗り、バルセロナ合同テストの走行を開始した。しかし、そのインスタレーションラップでオイルシステムにトラブルが発生。すぐピットに戻った。
このパワーユニットには問題があったため、チームは交換を決断。多くの走行時間を棒に振ったものの、午後残り1時間半というところでコースに復帰し、29周の走行をこなした。
マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、日曜日のフィルミングデーをノートラブルで終えたにもかかわらず、突如発生したホンダ製パワーユニットのトラブルは、不自然な状況だったと語った。
「オイルシステムにトラブルがあった。すでにそれについては把握している」
トラブルの状況について尋ねられたマクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、motorsport.comに対してそう語った。
「彼らは何が起きたのかを調べている。そして、何が起きたのか教えてくれるだろう」
「昨日、我々はフィルミングデーを行った。100kmを走っても全てがうまくいったので、今日パワーユニットのトラブルが発生したのは驚きだった。しかし我々は、ホンダからの回答を待たねばならない」
今季成功を収めるためには、ホンダの進歩がマクラーレンにとっては必要不可欠だった。ブーリエはこの日起きたトラブルは、理想的なモノではなかったと言う。
「彼は何が起きたのか、すぐに知ることになった。彼にとっては幸せな午前中とはならなかった」
そうブーリエはアロンソの反応について語った。
「しかし彼は昨日もここにいて、数周にわたってクルマを走らせた。彼はマシンの感触を得ることができたはずだ。だから昨日トラブルに見舞われるよりも、今日不幸に遭う方がよかったのではないかと思う」
「それはデモタイヤを使ったただのフィルミングデーに過ぎないが、彼はクルマの感触をつかむことができた。しかし、今朝は予期せぬことだった。我々はテストをするためにここにきた。そして、開幕戦オーストラリアGPでは、全てを順調に進められるようにする」
ホンダの緊張感
ブーリエはこの日起きたトラブルについて、2015年に頻発した問題とは類似していないと主張。ホンダとの間にも新たな緊張感が生じることはないと語った。
「私は、それは結婚のようなモノだと思う。だから、良い時も悪い時もある」
そうブーリエは語った。
「これまでのところ、我々はこの2〜3年で多くのストレスを経験してきた。その中で、積極的かつ建設的な関係を築いてきた。将来、この関係が変わるとは思わない」
トラブルが発生した時、ホンダがどのように反応したのかと尋ねられたブーリエは、「彼らは我々が期待していた通り、プロフェッショナルとしての仕事をこなしてくれた」と答えた。
「彼らはがっかりしていたが、全員が苛立つのではなく、日本のさくら研究所と連絡を取り、そして我々とのミーティングを行った。そして調査を進めるために、何をすべきかを決めた」
「これが、我々がマシンからパワーユニットを降ろし、疑わしいモノが残らないようにした理由だ」
【関連ニュース】
【F1】合同テスト1日目総合:ハミルトン首位。アロンソ29周を走行
【F1】バルセロナ合同テスト初日。マクラーレンに”オイル系”トラブル
【F1】マクラーレン「カラーリングの一新は”新時代”の象徴」
【F1】マクラーレン・ホンダMCL32、アロンソの手で初走行
【F1】マクラーレン「新車MCL32のために、旧マシンの弱点を理解した」
この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Jonathan Noble |