【F1】マッサのコラム:トップチームに”迷惑”をかけるチャンスがある!
フェリペ・マッサはmotorsport.comの独占コラムでバーレーンGPを振り返り、フェルスタッペンとの”事件”についても語った。














引退を撤回し2017年シーズンを戦っているフェリペ・マッサ。彼はウイリアムズがメルセデスやフェラーリ、レッドブルという”ビッグ3”を除いた中のトップだとバーレーンGPで確信したようだ。マッサは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との”口論”を含め、バーレーンGPの週末をmotorsport.comの独占コラムで振り返った。
走り始めから好調だったウイリアムズ
ウイリアムズ・マルティニ・レーシングにとって、バーレーンGPは良い週末だったと総括してもいいだろう。週末を通して僕たちは全力を尽くしていたと、レースを終えて僕は感じた。
フリー走行1回目(FP1)がかなり暑かったことを考慮しても、走り始めからマシンの感触はとても良かった。FP2でやったレースシミュレーションでもポジティブな結果が得られた。ロングランをこなした後、日曜日の決勝でも良いチャンスがあると僕は感じたんだ。
土曜日のパフォーマンスについても、同じようなフィーリングだった。ルノーの1台が予選で非常に良いパフォーマンスを見せたことを含めてもね。中国GPでは、予選最後の数分でニコ・ヒュルケンベルグの前に立てた。しかしバーレーンでは、彼が中団争いのトップ(7番手)になったんだ。
だけど、僕は決勝で良いスタートを決めて、ルノーの前に出た。そして、僕たちのレースペースは素晴らしいと気付いたんだ。メルセデスやフェラーリ、レッドブルと戦うには十分じゃなかったけれどね。
それでも、僕は2度もキミ・ライコネン(フェラーリ)とバトルをし、それを大いに楽しんだ。だけどタイヤが劣化し始めて、僕たちとトップ3チームとの違いがわかった。
6位でレースを終えられたのは重要な成果であり、トップ3チーム以外の中で、僕たちが一番速いということを再確認できた。もうひとつの良いニュースは、中国で僕のレースを台無しにした(タイヤの性能劣化)問題がなかったことだ。僕は、低温のコンディションに戻った時に、それが繰り返されることはないと、大きな自信を得た。
もうひとつ、とても良いことがあった。これについては、チームにお礼を言いたい。それは、僕たちのピットストップが今年も最速だということだ。バーレーンでも、メルボルンや中国と同じように、我々がタイヤ交換で最速だった。冬の間に、みんなが素晴らしい仕事をしていた証拠だ。
開発競争のスタート
レース後、全チームと多くのドライバーがインシーズンテストのためにバーレーンに残った。他のチームも開発を加速させようと努力するだろうが、僕はウイリアムズが優位を失うとは思わない。
僕を始め(チーフ・テクニカル・オフィサー)パディ・ロウやチームの全てのエアロダイナミシストまで、チームの全員が2016年とは全く異なる開発計画を進めることに集中している。バーレーンでは、試したいくつかのモノがうまく機能していたし、ソチやバルセロナにさらなる開発パーツを持ち込めるはずだ。僕たちは1年のうちに何回か、トップチームに”迷惑”をかけるチャンスがあると思う。
2チーム(メルセデスとフェラーリ)が優勝を争うF1を再び見られるのはとても素晴らしいことだ。それは僕たちが長年見慣れていたモノだ。結果が予測できなければ、視聴者はより情熱的になる。勝利をかけて、もっと多くのチームが争っていれば、さらに面白いだろう。僕たちは、将来F1がそうなるように願っているよ……
フェルスタッペンはナイスガイ!
ソチに向かう前に、僕はマックス・フェルスタッペンに挨拶の言葉を送りたいと思う。
バーレーンGPの週末の間、彼のコメントがきっかけで、僕たちの間には緊張が走った。だけどその後、僕たちは話をして、状況を整理したんだ。
彼はナイスガイだし、素晴らしいドライバーだ。それに、昨年のインテルラゴスで素晴らしいレースをした彼を、多くのブラジル人ファンがサポートすると、僕は確信している。
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | バーレーンGP |
ロケーション | バーレーン・インターナショナル・サーキット |
ドライバー | フェリペ マッサ |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Felipe Massa |