【F1】マンスール・オジェ「マクラーレンが今までこれほど競争力がなかったことはない」
マクラーレンの株主のマンスール・オジェが、チームの現状に苦言を呈した。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
マクラーレンは今季まだポイントを獲得できておらず、メルセデスのパワーユニットを使った最終年である2013年以来、表彰台を獲得することができていない。マクラーレンの株主のひとりであるマンスール・オジェは、これほどの苦境はかつてなかったと語る。
「これは我々にとって、本当に新たな領域だ」
オジェはmotorsport.comに対してそう語った。
「我々はこれまでに、F1でこれほど競争力がなかったことはない」
「プジョーとも非常に厳しい1年を過ごした。しかし今回、ホンダとその周囲は、仕事を過小評価している」
1994年、プジョーと組んだマクラーレンは、勝利こそなかったものの8回の表彰台を獲得。コンストラクターズランキングでも4位になった。
またチームは2012年ブラジルGP以来勝利を収めておらず、これは1977年の日本GPでジェームス・ハントが優勝してから1981年のイギリスGPにジョン・ワトソンが勝つまで続いた未勝利期間よりも長くなっている。
そんな厳しい時期であるがゆえに、スタッフの士気を維持すること、そして人材の確保が難しくなっていることを、オジェは認める。
「我々はできる限り頑張っている。しかし会社として難しいことは、素晴らしい人材を確保し、モチベーションを維持し続けることだ」
そうオジェは語る。
「勝っている時、例えば1988年のように16戦中15勝できるような時は、それははるかに簡単だ。ただ実際には定期的に勝つことができるような時、モチベーションを保つのは難しいんだ。しかし、悪い時期にはそれ以上に、モチベーションを保つことは難しい」
「それは経営陣に任されているし、多くの人はマクラーレンで働くことを誇りに思ってくれている。それには感謝している」
オジェは一方で、F1での厳しいパフォーマンスにより、マクラーレンの他の事業に影響が及ぶことを懸念している。
「我々は、ロードカーとF1の両方を抱えているという点で、フェラーリに対抗できる唯一の存在だ」
そうオジェは語る。
「しかしそれは、F1で成功を収める必要があるということを意味する」
「ロードカーの会社はとてもうまくやっている。しかし残念なことに、我々は解決すべき、F1エンジンの問題を抱えているんだ」
Additional reporting by Anthony Rawlinson
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