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【F1】メルセデス、クラッチパドルに一工夫。スタート改善抜かりなし

メルセデスは、ドライバーたちがより良いスタートが出来るように、クラッチパドルの設計において大胆で新しいアプローチを採用している。

【F1】メルセデス、クラッチパドルに一工夫。スタート改善抜かりなし

 昨年、メルセデスのルイス・ハミルトンはスタートで苦しみ、それがニコ・ロズベルグとのタイトル争いにも影響してしまった。今シーズンはスタートに関するレギュレーションがさらに厳しくなるが、チームはドライバーを助けるべく、クラッチパドルに巧みな工夫を凝らしている。このパドルは、FIAが決めた新しいルールに対応している。

 2015年のベルギーGPから、FIAはスタート時のドライバー援助を禁止し、無線を制限するなどしてきた。今年はルールがさらに追加され、クラッチパドルのマッピングが制限されることで、ドライバーたちはスタート時により正確な位置でクラッチパドルを離す必要がある。

 これまでチームはクラッチの設定を巧みにマッピングし、クラッチパドルを一定の範囲内で離せばスタート時に最適なモノになるように設定していたが、それがもはやできないことになった。

 ハースのケビン・マグヌッセンはクラッチ設定のマッピングについて、次のように説明している。

「これまでは、(クラッチパドルの可動範囲の)10%から80%でパドルを離せばよかった」

「グリップやタイヤ、燃料搭載量に合わせて、マップが”フラット”に設定されていた。だから以前は、スタートは100%エンジニア次第だった。でも今は、完全に僕たち(ドライバー)次第だ」

 さらに、FIAはステアリングホイールの裏側についている、クラッチパドルとギヤシフトチェンジパドルの位置にも制限を設け、ドライバーが指を使って基準となる”ポイント”を見つける可能性を排除している。クラッチパドルは可動が最大80mmまでに制限されている上に、クラッチパドルとその他のコントロール装置との間に50mmの隙間がなければならないのだ。

 メルセデスが採用した斬新なクラッチパドルには、ドライバーが指をはめ込むための2つの長いくぼみがついている。

 この手法を採用したことでクラッチパドルはより大きくなり、指全体を使ってクラッチのバイトポイントを感じやすくなるだろう。それは、ドライバーがより良いスタートを決めることにつながる。

 ハミルトンはたとえドライバーとしての仕事が多くなるとしても、スタートを困難なモノにすることを歓迎すると、プレシーズンテストの後に語った。

「彼ら(FIA)は、僕たちにとってスタートをさらに難しくしたが、それは良い方向だ」と彼は語った。

「僕たちは、確実にそれをうまく処理できるように一生懸命取り組んでいるし、多くの時間をかけている」

「パドック全体もそうだと思うけど、僕たちチームはそれに取り組んでいるし、まだ進歩の途中だ」

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この記事について

シリーズ F1
チーム メルセデス
執筆者 Jonathan Noble