【F1】メルセデス、スパでの”優位”を過信せず「謙虚に戦っていく」
メルセデスのチーム代表トト・ウルフは、今週末に開催されるベルギーGPで、チームが最速だと予想するのは危険だと考えているようだ。








F1は約1カ月間の夏休みを終え、今週末に開催されるベルギーGPから後半戦がスタートする。舞台となるスパ・フランコルシャンは高速サーキットであり、ロングホイールベースのマシン、メルセデスW08に有利だと考えられている。
今年、同様のタイプのコースで強さを発揮してきたメルセデスだが、チーム代表のトト・ウルフは、前戦ハンガリーGPを支配していたフェラーリは依然として力強い競争相手であり、今週末のチームのポテンシャルについて、保証されているものは何もないと語った。
「スパは空力効率が非常に重要なサーキットなので、理論上は自分たちのマシンに合っているはずだ」
「しかし、それを前提条件とするのは危険だ。我々は今シーズンすでに、レースごとに勢力図が書き換わっているのを見てきた」
「だから、我々は何も仮定しないことにする。作業リストの項目をチェックしていき、ポイント獲得の可能性が最大限になるよう、最善の仕事をするようにしなければならない」
「ファクトリーのモチベーションと決意は、今まで以上に高い。ハンガリーでは我々のチームとしての強さを示せたと思う。そして、シーズン後半はその強さを、証明していきたいと思っている」
レッドブルの脅威
ワールドチャンピオンシップはメルセデスとフェラーリ、2チーム間で争われているが、ウルフはレッドブルの脅威が増してきていると警戒している。
レッドブルは、空力のレギュレーションが大きく変わった2017年のF1タイトル有力候補だと目されていたものの、失望のシーズンスタートを切っていた。しかし最近のアップグレードが功を奏しパフォーマンスを上げてきており、ハンガリーでは特に速さを見せた。
「シーズン前半で見てきたことから、競争力のバランスはレースごとに変わるだろう」
そうウルフは語った。
「レッドブルがハンガリーで見せたパフォーマンスからさらに進歩しているとすれば、彼らは脅威になりうる。だから、我々は自分たちの強みに対しては謙虚に、弱点については熱心に取り組み、週末ごとに戦っていく」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | ベルギーGP |
ロケーション | スパ・フランコルシャン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Jonathan Noble |