【F1】スペインGPボッタスのリタイア原因はターボと判明
メルセデスは、ボッタスの旧型パワーユニットの故障が、チームが問題視してこなかったターボから引き起こされていたことを確認した。








メルセデスのバルテリ・ボッタスは、スペインGPの中盤まで3番手で走行していたが、エンジントラブルのためにリタイアを喫した。
ボッタス自身はリタイアしたものの、その前までフェラーリのセバスチャン・ベッテルを”抑え”、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が勝利するのに重要な役割を果たした。
メルセデスは、バルセロナに信頼性を向上させた新たなパワーユニットを用意していた。しかしボッタスの新しいパワーユニットは、金曜日のフリー走行で電気系トラブルや水漏れを引き起こしてしまった。結局、予選前には、以前ボッタスが使用していたパワーユニットに戻されることとなった。
メルセデスは、ボッタスの旧型パワーユニットの故障が、今季に入ってからチームが問題視してこなかったターボから引き起こされていたことをレース後の分析で確認したという。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは次のように語った。
「トラブルの根本的な原因は、ターボにあった」
「今季に入ってから、我々はターボにトラブルを抱えたことはなかった。我々はこれまで以上に懸命に作業を行わなければならない。これは技術的なスポーツなのだ。もし限界を伸ばそうとするのなら、技術的なトラブルが発生することだろう」
今季メルセデスは、新たなレギュレーションに則ってパワーユニットの設計を大幅に変更している。ボッタスのリタイアは、メルセデスが重大なエンジントラブルに苦しめられた今季初の出来事となった。
現段階でメルセデスは5戦中3勝を収めており、それに十分な競争力と信頼性を証明している。しかしウルフは、今季序盤から繰り広げられるフェラーリとのタイトル争いにより、メルセデスをプレッシャーに晒されていると明かした。
「我々はフェラーリと大戦を繰り広げている」
「ある意味、これは非常にエキサイティングで挑戦的だと言えるが、その一方で、我々は自分たちを限界まで伸ばそうとしている」
「毎週末、我々は限界まで追い込まれている。これが2017年F1の現状だ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | スペインGP |
ロケーション | サーキット・デ・カタルニア |
ドライバー | バルテリ ボッタス |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Ben Anderson |