【F1】メルセデスPUリード消滅か。ペレス「ライバルの進歩がすごい」
フェラーリとルノーが大きく前進したため、メルセデスPUが昨年まで持っていた優位性は消し飛んでしまったとセルジオ・ペレスは語った。










フォースインディアのセルジオ・ペレスは、フェラーリとルノーが今季にかけて大きな前進を果たしたため、メルセデス製パワーユニット(PU)が昨年まで持っていたパワーのアドバンテージはなくなってしまったと語った。
2014年に新しくターボ&ハイブリッドエンジン、いわゆる”PU”が導入されて以来、メルセデス製PUはベンチマークとしてトップに君臨。しかしながら、ライバルたちも着実にそのギャップを縮めてきた。
PUの開発トークンシステムが廃止され、フェラーリとルノーが冬の間に進歩を果たしたことで、メルセデスPUはもはや絶対的なアドバンテージにはならないと、ペレスは確信しているようだ。
「フェラーリとメルセデスが同じレベルにあることは間違いない。ルノーも多かれ少なかれ近いレベルにある」とペレスは説明した。
「僕たちがアドバンテージを持っているのは、ホンダに対してだけだ」
過去、フォースインディアはメルセデスPUの恩恵を受けてきた。ダウンフォースが増えたことにより全開区間が増え、空気抵抗も増加した今年のF1はよりPUのパワーが重要になっていると考えられるが、PUの差がほとんどなくなったことにより、中団争いは激しさを増すことになるだろう。
「今年は、これまでよりもエンジンがかなり重要になる。昨年よりフルスロットルでいる時間がかなり長くなるし、回生できるエネルギー量もかなり多くなるからだ」とペレスは説明した。
「間違いなく、フェラーリとルノーは大きな前進を果たし、メルセデスに追いついている」
ロシアGPの展望
開幕3戦連続で2台共がポイントを獲得しているフォースインディアは現在、コンストラクターズランキングで4位となっている。しかし、チームはマシンの全体的なスピードを上げるために改善が必要だと考えている。
ペレスはイエローフラッグが原因で予選Q1で敗退するなど、第3戦バーレーンGPは難しい週末だったものの、ロシアGPの週末は運が好転すると彼は信じているようだ。
彼は、優れたリヤエンドのグリップと、ブレーキングでの安定性を必要とするバーレーン・インターナショナル・サーキットのレイアウトが、フォースインディアのシャシーの弱点を露呈したと考えている。
「僕は、このトラック(ソチ・アウトドローモ)の方が僕たちに合っていると考えている」とペレスは語った。
「バーレーンでは、僕たちが抱えている問題が、本当に一度にあらわになってしまった」
「予選までは、非常にトリッキーな週末だった。トラックレイアウトの関係で、バーレーンはいつも僕たちにとって難しいレースになっていると思う」
「おそらく僕たちにとって、(バーレーンが)最も厳しいレースのひとつだったので、ここではもう少し競争力があり、僕たちがいるべき位置に近づけると思う」
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