ピレリは、各ドライバーがモナコGPに持ち込むタイヤ選択のリストを発表。ほとんどのドライバーがウルトラソフトに主眼を置いた選択となった。
今季からタイヤのサイズが変更されたため、シーズン序盤の5レースは、全ドライバーが同じ組み合わせのタイヤを使用してきた。しかし6戦目のモナコGPからは、全13セットのうち10セットを、各チーム/ドライバーが、指定された3種類のコンパウンドの中から自由に選ぶことができるようになる。
市街地コースであるモナコには、例年同様ウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトの最も柔らかい3種類の組み合わせが用意されている。このうち、予選Q3専用タイヤにはウルトラソフト、決勝の使用義務タイヤにはスーパーソフトとソフトが指定(実際に使うのはいずれか1セットでよい)されていて、これ以外の10セットは、各ドライバーが自由に組み合わせている。
しかし今回は全ドライバーが、最も柔らかいウルトラソフトを9〜11セットとかなり多く選択してきた。
最も少ない9セットのウルトラソフトを持ち込むことに決めたのは、メルセデスとトロロッソ勢。マシンの設計コンセプトが似ていると言われる2チームが、この同じ選択になっているところが面白い。彼らはスーパーソフト3セット、ソフト1セットというところまで同じである。
最大の11セットを持ち込むことに決めたのは、レッドブル、ウイリアムズ、ルノーの3チーム6台。つまり彼らはスーパーソフトとソフトを1セットずつしか持ち込まないということになり、いずれかのタイヤは決勝が”ぶっつけ本番”ということになろう。
その他のマシンは、ウルトラソフト10セット、スーパーソフト2セット、ソフト1セットという選択が主流。ただ、マクラーレン・ホンダから今回スポット参戦するジェンソン・バトンのみ、ソフト2セット、スーパーソフト1セットというように、他のドライバーとは選択を分けている。ソフトを2セット選択したのも、バトンだけである。
モナコGPは、5月25日(木)〜28日(日)にかけて開催される。
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