【F1】ライコネン、トラブルの前兆は全くなし。「ある意味幸運だった」
フェラーリのキミ・ライコネンは左フロントタイヤが突然破損し、イギリスGP2位を逃したが、その前兆は全くなかったと語った。








フェラーリのキミ・ライコネンはイギリスGP終盤、メルセデスのルイス・ハミルトンに次ぐ単独の2位を走行していた。しかし、左フロントタイヤが突然破損。予定外のピットインを強いられてしまった。
結局、ライコネンは3位フィニッシュ。バルテリ・ボッタスが2位となり、メルセデスが1-2フィニッシュを達成した。ライコネンのチームメイト、セバスチャン・ベッテルも同じく左フロントタイヤの異常に苦しみ、7位でフィニッシュ。ポイントリーダーのベッテルはからくもその座を守ったが、ハミルトンとはわずか1ポイント差だ。
フェラーリ勢以外にも、5番手を走行していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も予防的に予定外のピットストップを行っている。
ベッテルとフェルスタッペンは、レース後半にフロントタイヤにブリスターが発生し、パフォーマンスに苦労していることを無線で訴えていたが、ライコネンの場合は前兆なくタイヤが故障したという。
「多かれ少なかれ、全てが正常だった」とライコネンは説明した。
「僕たちにとって、(ボッタスとの)ギャップは問題なかった。ラスト2周で、何が起こるかは予想していなかった。ターン6の前のトンネルの下を通っている時に、ゴムの一部が突然消えたんだ。破裂はしなかったけど」
「何かにヒットしたとは思わない。それ以前はすべてが普通だと感じていた。タイヤの一部がバタバタしていたので苦労したが幸運にもピットに戻ることができ、まともなポジションで復帰できた」
「僕は非常に不運だった、ただある意味では幸運だったのかもしれない。でもその1周後にセブ(ベッテル)に同じことが起こるのは見たくなかった。何が起きたのかはわからないけどね」
ハミルトンには手も足も出ず
ライコネンは、スタートからずっとハミルトンを追っていたが、結果的にはそれが実を結ぶことはなかった。彼は、フェラーリが単にシルバーストンでメルセデスに挑戦できるペースがなかったと語った。
「週末を通じて、僕たちは難しい立場に置かれていた。レースでも、金曜日と似たような感じだった」
「僕はルイスについていき、ギャップをキープしようとしていたが、単に十分なスピードがなかった。2位にはなれたかもしれないが、僕たちにはやるべき仕事がありそうだ」
「スタートは良かったが、一旦後ろにまわってしまえば、彼らを倒すチャンスはなかった」
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