【F1】リカルド、ベッテルのペナルティは妥当も「愚かと言う他ない」
レッドブルのリカルドは、元チームメイトのセバスチャン・ベッテルのバクーでの行動は危険ではなかったが、”馬鹿げていた”と述べた。










セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がアゼルバイジャンGPで引き起こした”体当たり”事件は、FIAの再調査を経て、一応の決着を見た。ダニエル・リカルド(レッドブル)は、彼が科されたペナルティは妥当であり、危険はなかったと感じていたものの、その行動自体は”愚か”だと断じた。
ベッテルはバクーでのレース中、セーフティカー先導中にルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触した。ハミルトンにブレーキテストをされたと感じたベッテルは、怒り心頭でハミルトンの横にマシンを並べ、右手で抗議しながらマシンをぶつけてしまった。
彼にはレース中に10秒のストップ&ゴーペナルティが科されたが、レース後にFIAがこの件について再調査を行うと発表し、さらなる処罰が下される可能性が浮上した。
最終的に、FIAが彼に追加のペナルティを科すことはなかったが、ベッテルの行動は失格、もしくはレース出場停止のいずれかがふさわしいと考えていた人々からは批判の声があがった。
しかし、そのアゼルバイジャンGPで優勝を果たしたリカルドは、ヘッドレストの問題が生じたハミルトンがレースに勝てなかったことで、全体的な状況がエスカレートしてしまったと考えている。
レッドブルの公式コラムの中で、リカルドは「セブはペナルティでポジションをわずかしか失っていないように見えるが、それはただ彼がルイスより上位でゴールしてしまったからだ」と述べた。
「そしてそれは、ルイスが自身のマシンのヘッドレストに問題を抱えたから起こった。もしそれが起きずにルイスがそのまま勝っていたら、セブは5位かそこらだったはずで、この件についてこれほど多くの”ノイズ”は聞こえてこなかっただろう」
「僕からして見れば、セブが科された10秒のストップ&ゴーペナルティは、失格になる以外では最も重いペナルティだ。ピットレーンで20秒失う上に、さらに10秒静止していないといけないんだから」
「スチュワードが最終結果に10秒のタイム加算をしただけなら、僕も軽いペナルティだったと思うだろうし、ペナルティが十分ではないという考えに同意しただろうね」
「しかし、彼ら(スチュワード)がしたことは問題なかったと僕は思う。それに、セブがしたことは失格には相当しないと感じるので、僕からして見れば適切なペナルティだった」
「彼がしたことは正しいことではなかったが、危険ではなかった。僕たちは時速40kmで走っていたんだからね。だから、それは愚かだったという以外にないよ。でももう終わり。これ以上この話題を長引かせるべきではないと思う。けどなぜだか、僕はオーストリアGPの週末の間、ずっと議論されるかもしれないと思っている」
ベッテルは、まだこの話題について公の場で語っていないが、レッドブルリンクで行われるオーストリアGP木曜日の記者会見には、ハミルトンとともに出席する予定となっている。
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ダニエル リカルド , セバスチャン ベッテル |
チーム | フェラーリ |
執筆者 | Jonathan Noble |