【F1】ルノー代表「今季のPUはメルセデスに匹敵する」と自信

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【F1】ルノー代表「今季のPUはメルセデスに匹敵する」と自信
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
2017/02/18 3:58

ルノーは2017年用に開発したPUに自信を感じており、将来的には上位チームに上り詰めるビジョンについて明らかにした。

Cyril Abiteboul, Renault Sport F1 Team
Cyril Abiteboul, Renault Sport F1 Managing Director in the FIA Press Conference
Jolyon Palmer, Renault Sport F1 Team RS16 at the start of the race
Jolyon Palmer, Renault Sport F1 Team with team mate Kevin Magnussen, Renault Sport F1 Team at a team photograph
Renault Sport F1 Team RS16 in parc ferme conditions
Jolyon Palmer, Renault Sport F1 Team RS16
Jolyon Palmer, Renault Sport F1 Team RS16
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing testing the new 2017 Pirelli tyres
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB12
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB12
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB12
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing testing the new 2017 Pirelli tyres

 近年のF1で厳しいシーズンを過ごしたルノーは、2017年シーズンに向けて期待を膨らませている。彼らは新たに開発したパワーユニットに自信を持っており、ルノーのワークスチームやレッドブルが大きく飛躍するかもしれない。

 ルノーF1のマネージングディレクターであるシリル・アビデブールは、設計が一新された新型パワーユニットはメルセデスと同格か、それを上回るほどのパフォーマンスを発揮すると自信を見せる。

 彼はパワーユニットの進捗について、motorsport.comに語った。

「まずは昨年より手がけている新型パワーユニットの性能を確かめなければ、パワーユニットは完成したとは言えない」

「今季から導入するパワーユニットには、完全に新たな設計を採用した。初めの課題はその信頼性を高めることだ」

「我々はすでに、そのパワーユニットがメルセデスに匹敵するパフォーマンスを発揮できる可能性があることを知っている。ルノーのパワーユニットがメルセデスを超える可能性もあるんだ」

「とにかくまずは信頼性を高めなければならない。それが大きな課題だ。また信頼性は、シャーシを開発する上で需要な要素だ」

ルノー、安定の年に

 2016年は厳しい年を過ごしたルノー。レッドブルからは大々的に批判され、新たに始まったワークスチームも失望の1年目となった。

 その影響で、エンストンとヴィリシャチオン(ヴィリー/エンジン開発の拠点)で大規模なリストラが行われた。

 その努力の結果を実際に目にするには、まだもう少し時間がかかることだろう。しかし、新体制を整えたルノーの体制の本領が遺憾無く発揮される時がまもなく来ることを、アビデブールは確信している。

「2017年はもっと安定した年になるだろう」

「パワーユニットを担当するヴィリーでは、量よりも質に重点を置いてきた。実際、このパワーユニットの開発に集中するため、事業規模をわずかに縮小させる可能性もある。しかし、その中でも我々は次世代のパワーユニットについて考えている」

「シャーシ開発においては100人程度の人材募集をかけており、そのおかげで従業員数が20%増えたほどだ。今後我々はリクルートのスピードを落とし、全員が環境に慣れることができるようにする」

「人員の面で言えば、すぐに十分な人数を確保できる。次はその管理体制の構築だ」

「現在、私が着手しているのは、我々が求めるような、適切な部門のトップを確保することだ。普通の従業員に比べると、契約上の問題で多くの時間がかかる」

「組織の中で役職が上がるほど、望ましい人材を確保するのに時間がかかる。しかし候補者の中には、シーズン中でもルノーに加入する可能性のある者もいる」

経営陣の離別

 ポジティブな変化があった一方、ルノーは成長する過程で”痛み”を伴った。2017年シーズンを前に、元チーム代表のフレデリック・バスールと決別したのだ。

 先月バスールは、ルノー上層部とF1における方向性について意見の食い違いが生じたと感じたため、チームを離れることを決断した。

 アビデブールはバスールの離脱が個人的に痛手だと感じたことを否定しなかったが、それによってルノーが弱くなることはないと語った。

「それは確かに、個人的には残念に思う」

「ワークスチームを復活させる可能性を評価することを決め、経営体制を整える時、その中心にいたのはフレッド(バスールの愛称)だった」

「それを動かすことができなかったのは、私にとって明らかな失望だ。それにもしそうなったとしたら、我々は別のやり方を考えなければならない」

「しかし今の所、我々は安定している。我々のチームは屈強であり、豊富な経験がある。我々はヴィリーの管理構造を改善し、エンストンでより強固な経営体制を築いた。雇用した全ての人々と共にこれからも人材の確保を進めていく」

「この出来事で私は気落ちし、少し孤独を感じた。苦労や困難を分かち合えるチームメイトを持つことはとても良いことだった。しかし、今は独りではない。ジェローム(・ストール)は未だチームの会長として能力を発揮してくれているし、私はチームが頑強であることを確信している」

「それに我々は愚かではない。我々がシーズン中に作り上げたチームは、外部から見るとやや複雑すぎる構造をしている、というような意見をみた。率直に言えば、他のチームと比べればルノーのチーム体制はそれほど複雑ではない、という自分の意見を曲げるつもりはない」

次のステップに繋げるために

 2017年のレギュレーション改訂の結果、F1チームの勢力図がどう変化をするかは不透明だ。しかしアビデブールは、ルノーこそが上昇するチームになると考えている。

 アビデブールはこれまで、ルノーのF1プロジェクトは長期計画であることを繰り返し語っている。そして、2018年には定期的に表彰台に上がるという目標を明らかにしていた。つまりルノーにとって、早期に成功することは、さして重要なことではなかったのだろう。

 今のところ、レッドブルやフェラーリ、メルセデスという潤沢な予算を持つトップチームに急にルノーが仲間入りすることはできないはずだ。しかし、そこに行くための最初のステップを、今季踏み出すことはできる。

「トップチームとルノーの間に予算の差があるという事実を否定するつもりはないが、我々のチームはまさにミドルチームだ」

 また、ルノーが今季の特徴とも言える”急速な発展”に間に合うだけの予算を持っているかどうか彼に訊くと、次のように答えた。

「ルノーは上位3チーム以外の他のチームよりも潤沢な資金を得ることができる。ただ、マクラーレンは未知数だ。私には彼らの商業計画がどのようになるのかがわからない」

「今季、ウイリアムズやフォースインディア、トロロッソとの争いに参加するだけの力がルノーにあるだろう。目標はそれらのチームと同等のパフォーマンスを発揮し、シーズン中に彼らを追い抜くことだ」

「シーズン序盤は他と比べるとチーム結成から間もないということもあり、ハンディキャップを背負っている状態だろう。しかし我々の発展のスピードならば、他のチームよりも早く強くなれると思う」

「短中期的な計画と長期的な戦略で大規模なチームになれば、我々はさらに資金を得ることができ、近い将来にはビックチームを目標にすることができる」

 ルノーの長期的な成功は今季での発展と進歩に大きく依存している。つまり今季はルノーの目標を達成するためのステップアップの年になる。

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この記事について

シリーズ F1
チーム ルノーF1チーム
執筆者 Jonathan Noble
記事タイプ インタビュー