【F1】ルノー旧来エンジンへの回帰に反対も「コスト管理は必要」

ルノーは、ジャン・トッドの「旧来のエンジンには戻れない」という主張に賛同しながらも、コスト管理は必要だと考えている。

 2016年シーズンまで、パワーユニットの開発は基本的に禁止され、各マニュファクチャラーは与えられた”トークン”に相当する部分に関してのみ開発が許されていた。しかしこのトークンシステムが撤廃。今季のパワーユニットは、ひとりのドライバーあたり年間4基までとその使用数が制限されているものの、自由に開発できるようになった。

 しかし、近年のF1パワーユニットは、その開発に巨額のコストがかかっている。特に回生システムを併用する”ハイブリッド”になってから、そのコスト高騰には拍車がかかっている状況だ。これを鑑み、ルノー・スポールのジェローム・ストール社長は、支出を抑える施策が必要だと考えている。

「ハイブリッドは、実に興味深いモノだ。しかし、そのコストは最終的には我々にとって大きな問題となる」

 ストールはmotorsport.comに対してそう語った。

「我々はそのコストを制限しなければならない。そして、投資に見合った利益を、確実にしなければならない。しかし今のコストは大きく逸脱している」

「コストを抑制する方法、もしくは各自動車メーカーごとに開発コストの上限を設定する方法を、我々は検討しなければならない」

 近年のF1は、”音が小さい”という批判にさらされており、その結果としてかつて使用されていたV8やV10、そしてV12の自然吸気(NA)エンジンに回帰することを期待する声すら上がっている。しかし、FIA会長のジャン・トッドは、メーカーの関心をつなぎとめるためには、技術的に高度であることが必要だと主張する。ストールも、このトッドの考え方に賛同している。

「この競技に参加するのであれば、技術的な理由も考慮する必要がある」

 そうストールは語る。

「事実、我々はエンジンにハイブリッドシステムを導入することを推進した。なぜなら、F1という競技でさえ、消費を30〜40%減らして、環境に取り組むことができるということを示したからだ」

「それは、地球環境を保全しながら、この競技(F1)に参加することができるということを示した」

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコも、F1エンジンの音を再び大きくすべきだと考えているが、現在のエンジン音を”人為的”に大きくすることはナンセンスだと語る。

「そんなものは誰も買わないだろう」

 彼は排気ガスから”音”増やす方法について、そう語った。

「我々には、音を伴う”暴力的”な力を持ち、それを正確に感じさせる適切なエンジンが必要だ」

「エンジニアではなく、ドライバーが重要な”要素”に再びならなければならない。それは起こらなければならない。私は、桁外れの仕事をする人を賞賛したいのだ」

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シリーズ F1
チーム ルノーF1チーム
記事タイプ 速報ニュース