【F1】ルノー、クビサのF1復帰に「大きな障害はなかった」と明かす
ルノーは、ロバート・クビサをテストした結果、F1に復帰するのに明確な”障害”はないと判断したようだ。






ラリー中に負った負傷により、F1から遠ざかっていたロバート・クビサだが、先月ルノーとともに6年ぶりにF1マシンのテストを行った。さらに今週、クビサはポール・リカールで2回目のテストに臨んだ。
ルノーは、1度目のテストはクビサへの”贈り物”だと語っていたが、2度目のテストは彼のパフォーマンスを適切に評価するためのものだと公言していた。
クビサがルノーF1の2018年のレースシートの本格的な候補だという憶測が強まっている中で、ルノーF1のマネージングディレクターであるシリル・アビデブールは、状況により慎重になっているようだ。
一方でテストでは、クビサが身体的にF1に復帰できないと示す”証拠”は何もなかったと、ルノーは見ているようだ。
クビサが現在F1でレースをすることができるかどうか、確認できたかと聞かれたアビデブールは「私はそれは答えない。なぜなら、イエスともノーとも言いたくないからだ」と述べた。
「このテストは、試験のようにパスするかどうかというものではない。しかし、明らかな障害のようなものは見ていない」
またアビデブールは今回のテストが2012年のロータスE20を用いて行われたという事実を指摘。現行のターボ&ハイブリッドのF1とはマシンがかなり異なっているのだ。
「今回のテストでの状況と、現代マシンでのテストは、まったく異なるものだ」と彼は付け加えた。
「もう一度言うが、状況は複雑だ。我々は今回のテストをPRのためにやったのではない。でも、多くのメディアの期待と関心を集めているとはいえね」
「私が言えることは彼がまだ速く、非常に安定しているということだ。もっと重要なことに、彼はエネルギーや気力に溢れており、常に熱意を持っている」
「次のステップについて話すのは時期尚早だ。憶測を増長させたくはない。今は、全体のラインアップと持っているパッケージを最大限に活用することに重点を置いている。それから、2018年のことを考えていく。今はその時ではない」
【関連ニュース】
ルノー、クビサのF1復帰否定せず「段階的に物事を進めるつもりだ」
2回目のF1テストに挑むクビサ「復帰のチャンスは大いにある」
ルノー「現時点で来季シートの候補者リストにクビサの名はない」
F1復帰を目指すクビサ「限界はない。マシンにうまく適応できる」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ロバート クビサ |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Jonathan Noble |