【F1】レッドブル、離脱騒動のサインツに警告「育て親の手を噛むな」
レッドブルは、チーム離脱をほのめかすサインツJr.に対し、"誠意"を示し、今はレースに集中して結果を出すべきだと話した。










レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、サインツJr.に対して"育て親の手を噛むな"と警告し、まずは結果を出すべきだと話した。
木曜日、サインツJr.は「最優先の目標はレッドブルのシートを確保すること」だと話し、もしそれが実現しなかった場合は、他チームへ移籍することをほのめかしていた。
彼は今年トロロッソで3年目のシーズンを過ごしているが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、サインツJr.は間違いなく来年もトロロッソに留まるだろうと話した。
ホーナーはSky F1に対し、「我々は彼のオプションも同様に行使しているので、彼は契約下にある」と話した。
「我々は来年の彼のオプションを持っているし、その次の年の分もそうだ。彼は来年もトロロッソにいるだろう」
これまで、4年連続でトロロッソに在籍したドライバーは存在しない。しかし、レッドブルは来年もダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンとの契約を交わしている。
モータースポーツアドバイザーのマルコは、サインツJr.は"混乱して"おり、"いくつかの単純なミス"を犯しているので、自分のドライビングに集中すべきだと話した。
「彼は少し混乱しているのだと思う」とマルコはSky Sports Newsに語った。
「彼のドライビングを見ればわかる。今年は、すでに何度か愚かなミスをしている」
「契約はとてもはっきりしている。オーストリアでは、"自分に餌を与えてくれる人の手を噛むんじゃない"と話した」
「私とMr.マテシッツ(ディートリッヒ・マテシッツ/レッドブルの創業者)がサインツJr.をトロロッソにプッシュしたのだ。彼にチャンスを与えたのは他の誰でもない」
「我々は彼に手紙を送り、その中で我々がオプションを持っていると伝えた。私の知る限り、私がレッドブルにいる間は、彼は契約に関して何かすることはできない。ボス次第であるし、ボスが決定を下すのだ」
「彼はドライビングに集中すべきだ。ここ数レースでは、(チームメイトのダニール)クビアトが彼を上回っている。私はまだ彼と話をしていないが、多分、スペイン語、英語、ドイツ語の間で大きな誤解があったんだろう!」
さらにマルコは、フェラーリのようなチームがサインツJr.に関心を持てば、彼を移籍させる用意ができていることを示唆した。
「フェラーリが興味を示した場合は、話し合いを行うことができると昨年彼には伝えた。しかし先週の土曜日、私は(フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ)アリバベーネらと会ったが、彼はサインツJr.について何も言及しなかった」
またサインツJr.がフラストレーションを感じているのかどうかと訊かれたマルコは、こう答えた。
「まず最初に彼は結果を出すべきだ。使えるものな最大限利用しなければいけない」
サインツJr.は"誠意"を示すべき
トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストも、マルコとホーナーの考えを繰り返し、サインツJr.がチームに留まるかどうかは彼が決めることではないと主張した。
また、レッドブルがサインツJr.を支援してきたこともあり、彼は"誠意"を示すべきだとトストは語った。
FIAのプレスカンファレンンスに出席したトストは、「これはカルロス・サインツJr.が決定することではない」と話した。
「彼にはレッドブルとの契約があり、彼が将来どうするのかは、レッドブルが決めるのだ」
「現時点でこういった議論になって、私は少し混乱している。なぜならレッドブルはカルロスのキャリア全てに投資してきたのだ。フォーミュラBMW、フォーミュラ・ルノー、フォーミュラ3、GP3、フォーミュラ・ルノー3.5、そしてF1での3年間と、レッドブルは彼を支援してきた」
「なぜレッドブルが今、彼に他のオプションを与えなければいけないのか? 時には、誠意というのは重要なものになる」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | Carlos Sainz |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Adam Cooper |