【F1】ロス・ブラウン「現在F1はある分岐点に立たされている」

ロス・ブラウンは、現在のF1が分岐点に立たされていると語り、F1の技術が自動車産業に関連していくべきかどうかを再評価しなければならないと主張している。

 F1のスポーディング部門の責任者を務めるロス・ブラウンは、現在のF1が分岐点に立たされていると語り、F1エンジンの技術が自動車産業に関連していくべきかどうかを再評価しなければならないと主張している。

 2014年から、F1は現行のV6ハイブリッドターボエンジンを採用した。それはメーカー側のF1とロードカーの技術の関連性を高めたいという意向を汲んだものだった。

 2017年初旬、FIAは現在F1に参戦しているメーカーはもちろん、フォルクスワーゲングループなどF1に参戦していない有力メーカーも交えて、2021年からのF1エンジンの方向性について協議を行った。その結果、現行のパワーユニットよりも安価でシンプルであり、さらにそのサウンドを重要視したエンジンに置き換えることに合意した。

「エンジンに関して、正しい方向性を持っていなければならない」とブラウンは語る。

「FIAはチームやエンジン供給に興味を持っているメーカーと議論を交わしている。現時点でどのようなエンジンを将来的に必要としているのか理解するためだ」

「現在F1はちょっとした分岐点にいる。自動車業界はこれまでとは異なる方向性を持っており、燃料電池車や電気自動車、自動運転などが市場に進出してきている。それらはF1とは結びつかないものたちだ。どうすれば、今後それらの分野と関連性を持てるのだろうか」

 カナダGPでブラウンは、将来的にもF1の技術開発を残したまま、ファンにとって面白いレースになるようバランスを取らなければならないと主張した。

「ファンを魅了できるような策が必要だ。もし誰もF1を見なくなれば、レースをする意味はない」

「F1にとって技術的課題は必要不可欠なものだ。しかし、それがレースの質を落とすようなことをしてはいけない」

「チームからの反応はとても積極的であるといえよう。FIAでは、我々が将来的に良い解決策を見つけ出せるよう全力を挙げている」

 ブラウンは、それを達成するまでの具体的な期日について言及しなかったが、それによる短期的な効果を望んでいるわけではなく、着実な今後の計画を組み立てていきたいという想いがあるようだ。

 一方、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコは、FIAが次世代の車両規定において、自由にエンジン供給先を選択できるというルールを採用することを今季中に決定しなければ、F1はレッドブルを失うことになると語っている。

【関連ニュース】

メルセデス、音が大きい”最新式”エンジンの採用を希望か?

レッドブル、2021年以降のエンジンの方向性次第で撤退を示唆

マクラーレン、”自社製F1エンジン”搭載の可能性を否定

安価でシンプルなエンジンへ。F1”パワーユニット”廃止で大筋合意

ジャン・トッド「V8やV10エンジンは社会が受け入れない」

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース