【F1】ロス・ブラウン「私とバーニーの物事の考え方は全く異なる」
コンサルタントとしてリバティ・メディアと仕事をしているロス・ブラウンは、自身とエクレストンの考え方の違いについて語った。








F1の元最高責任者であるバーニー・エクレストンは、ロス・ブラウンが「自分と一緒に仕事をしたくない」と発言したと話していた。しかしブラウンは、そのような発言をしたことはなく、自身とエクレストンの物事の考え方が異なるのだと話した。
ブラウンは、F1の新しいオーナーであるリバティ・メディアに加入し、CEOのチェイス・キャリー、商業面の代表者であるショーン・ブラッチスとともに仕事を行っている。
またリバティがオーナーになったことにより、これまでF1の最高責任者を務めていたエクレストンがその座を失い、新たに名誉会長という職に就いた。なおエクレストンは、現在でも新経営陣とともに多少仕事を行っているという。
ブラウンは、コンサルタントとしてリバティと仕事をしているが、彼がその役職に就くことに同意する前に、リバティはすでにF1への入札を行っていた。
エクレストンは、もし自分がF1に留まるのならブラウンはここで仕事をしないと話していた、と主張している。しかしブラウンにインタビューを行ったところ、彼は「それは事実ではない」と否定した。
「私が言いたいのは、バーニーと仕事をすることが出来なかったということであって、そのような発言をしたことは一度もない」
またブラウンは、彼自身とエクレストンはF1の将来について全く異なる考えを持っており、一緒に働けば苦労することになっていただろうと話した。
「バーニーと仕事をすれば、とても”面白い”ことになっていたと思う」
「それは叶わなかったが、彼は彼のやり方で何年も仕事をしてきたし、非常に効果的にそれをやってきた」
「しかし私はバーニーを真面目に仕事のパートナーとして考えたことは一度もない。ビジネスの経営という点でも考えてこなかった」
「ビジネスにおいても、彼の周りには彼を助けてくれる人がいる。しかし私がどうやって物事を進めていくかという哲学は、必ずしもバーニーの肩を持つものではない」
「バーニーは物事に反応してアプローチすることに長けている。だが私はそうではない。私は計画を立てて、長いスパンでアプローチしていくタイプだ」
「バーニーは、"長期的な計画など考えるな。なぜなら、何か起きた時に自分がその場にいるかどうかはわからないからだ"と言っていたんじゃないかと思う」
今シーズン、FIAとFOM(F1の運営・統括を担い、商業権を管理している団体)の協力は改善されてきたように見え、ブラウンはこの流れが継続されることを望んでいる。
FOMはレギュレーション策定と密接に関わっているが、レギュレーションに関する最終的な責任はやはりFIAにあるとブラウンは考えている。
「我々は我々の立場で戦う。いずれにしても、これまで以上に将来に向けて考えていく」
「以前のマネージメントがそうでなかったと言っているのではない。かつてはそういったことが少し途切れ途切れだったのだ」
「危機が起こった時に彼らはそれに陥った。だが我々は継続的なプロセスに参加して、物事に挑戦して改善していきたい」
「我々は将来に向けて役割を担い、またレギュレーションを形作ることを手助けする権利を得た」
「しかし最終的には、これ(レギュレーション)は我々の責任ではなく、やはりFIAの責任だ。彼らはこれを規定している機関なのだ」
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シリーズ | F1 |
執筆者 | Lawrence Barretto |