【F1】ロズベルグ「『引退する』と言う”勇気”があるとは思えなかった」
ニコ・ロズベルグは、Autosport Awardsで、インターナショナル・ドライバー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。










2016年のチャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグは、Autosport Awardsでインターナショナル・ドライバー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。この賞のプレザンターを務めたのは、1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒル。ヒルも父子揃ってのチャンピオン獲得者であり、今年ロズベルグがタイトルを獲得するまでは、父子チャンピオン唯一の例だった。
日曜日に行われた授賞式の2日前に、今季限りでの引退を発表したロズベルグは、受賞の挨拶で次のように語った。
「まず最初に皆さんにお伝えしたいのは、僕がここに来たのは、15年前が初めてだったということだ。今年一番名誉ある夜だ。皆さんの前で階段を降りた時、信じられない気分だった。こんな事になるなんて、信じられない」
「簡単ではなかったし、そんなことができるなんて思ってもいなかった。しかし、僕は今ここにいる」
ロズベルグは今季9勝を挙げ、通算での勝利数を23に延ばした。そして、通算30ポールポジションという輝かしい成績を残して、今季限りで引退する。
「一番上に立つのは、素晴らしい気分だ。F1での11年間は、信じられないものだった。そして今年は間違いなく、僕にとって最高の1年だった」
「アブダビの後、引退することについてはまだ考えていたんだ。そして、僕は『もしそれができるなら、僕は辞める』と言ったんだ。正直に言って、それをする勇気があるとは思えなかった」
そうロズベルグは語った。
一方、ロズベルグのチームメイトであるルイス・ハミルトンは、10勝を挙げたにもかかわらず、4度目のタイトル獲得を逃した。彼はイギリス・コンペティション・ドライバー賞を受賞したが、この式典には欠席。彼の弟であるニコラスが、代役として登壇した。
また、ロズベルグとハミルトンが駆ったメルセデスのF1マシン”W07”はレーシングカー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。チームのエンジニアリング・ディレクターであるアルド・コスタは「今季は実に圧倒的なシーズンだった」と語った。
「(ライバルチームとの)差は2年前ほど大きくはなかったが、我々はずっと一貫していた」
またチームのエクゼクティブ・ディレクターであるパディ・ロウも、ジョン・ボルスター賞を受賞している。
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ルイス ハミルトン , ニコ ロズベルグ , パスカル ウェーレイン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | David Malsher |